11月7日(月)今週の商品相場見通し
2022年11月07日
11月7日の週の商品相場見通しです。
パウエル米FRB議長の記者会見によって、FRBの金融引き締め強化の継続が確認され、アメリカの長期金利が急上昇した結果、NY金は1620ドルまで急落しました。
しかし、中国のゼロコロナ政策の緩和観測で非鉄や原油が急伸し、12月のFOMCでの利上げ幅縮小期待が急ピッチのドル安につながり、急落していたNY金は1680ドル台まで大きく買い直されています。
アメリカの長期金利は引き続き、高い水準にありますが、急ピッチにドル安が進行した結果、金市場でも買いが活発化したとみられます。
12月のFOMCでの利上げ幅縮小は、パウエルFRB議長も会見で言及していましたが、週末はその利上げ幅縮小がより確実になったとの思惑が、アメリカの雇用統計を受けて広がったようです。
中国のゼロコロナ政策も、市場では早急に解消される受け取ったようですが、現在、ロックダウンは拡大しており、早急な解消は厳しい状況にあります。
従って、週末の急ピッチのドル安と中国に対する思惑は、目先後退するとみられ、NY金は1680ドル台を高値にして、しばらく下値探りの展開を強いられることになるでしょう。10日にはアメリカの消費者物価指数も公表されるため、それも意識して1650ドル台までの下押しも予想されます。
金標準は6900円を上値抵抗に、週前半は上げ一服の値動きとなりますが、アメリカの消費者物価指数次第でまた強引に買い進まれることも予想されるため、その状況にあった仕掛けが重要になります。
中国のゼロコロナ政策の緩和観測とドル安で、海外原油は急騰しましたが、週前半は中国リスクが再認識され、WTI原油で90ドルを試す水準まで下押しするとみられます。ドバイ原油も上値追いは避けたいところですが、上に行きたがっている相場つきだけに、週前半の押し目は買い場とみています。11月からOPECプラスの大幅減産も始まっており、90ドル前後での下値固めを経て、いずれ95ドルを試すとみています。