マーケット情報
5月16日(月)今週の商品相場見通し
2022年05月16日
5月16日の週の商品相場見通しです。
週末に1800ドル割れをみせるなど、NY金は前週、大幅安を強いられました。金市場に対する投資妙味が後退し、金ETFも7営業日連続で減少しています。ひとまず、1800ドル割れでの目標達成もありますが、NY金期近6月限から8月限への乗り換えも本格化しており、整理商いもまだこれからで、戻りは限定的とみられます。
アメリカの金融引き締め強化の中、金はインフレヘッジの買いに4月前半は支えられていましたが、LME銅が昨年10月以来の9000ドル割れをみせるなど、インフレヘッジの買いも後退しています。このため、1800ドル割れも通過点とみる向きもあり、金標準での買いの仕掛けもしばらく短期勝負が無難です。
原油は、欧州のエネルギー供給不安から再び上昇しています。また、NYガソリンが最高値を更新するなど、NYガソリンの強調地合いも支援材料になっており、今週もNYガソリンの動向から目が離せません。
ただ、5月下旬から予定されているアメリカの戦略備蓄在庫の放出も意識されるため、ここからの一段の上値は抑制されそうです。
トウモロコシは、戻り売りが無難です。コーンベルトでの急ピッチの作付が予想されており、それが上値を抑制するとみられます。週明け17日朝に発表される作付進捗率に注目したいです。
ただ、世界的な供給タイトに変わりないため、突っ込みは買い拾っておくべきで、売りと買いの仕掛けで、小刻みに対処していきたいです。値動きが大きいだけに、売りと買いで十分、適応できる時期に入っています。