8月8日(月)今週の商品相場見通し
2022年08月08日
週末に発表されたアメリカの雇用統計は強い内容だったことから、再び長期金利が急上昇し、ドルも大きく買い進まれました。その結果、1810ドル台まで急伸していたNY金は1780ドルまで一時急落するなど、値崩れをみせています。
今週は10日にアメリカのCPI、11日にはPPIが発表されます。ここで、これまで同様、インフレを認識する内容になればNY金の一段安は必至とみられ、1780ドルを割り込むことが予想されます。
一方で、アメリカの長期金利の急上昇もあり、円安も急ピッチに進行しています。このため、金標準は円安分、買い直されたものの、強弱材料が交錯する波乱の展開が予想されます。
10日のCPI発表後、11日の国内市場は休場となるため、CPIを見据えた仕掛けは短期勝負となるため、休場を意識して小刻みに対処すべきです。波乱の展開は避けられず、逆張りがひとまず無難とみています。
東京の中東産原油の基本スタンスは戻り売りですが、円安進行も予想され、売りたい値位置を切り上げたいところです。
リセッションを背景にしてアメリカでのガソリン需要が相場の小売価格の急落にかかわらず低迷しています。リセッションを警戒して海外原油は急落しましたが、週末発表された雇用統計で、リセッションは後退したようです。
ただ、今週発表されるCPIやPPI次第で、リセッションが認識されることになれば、海外原油の値崩れ必至で、円高も進行することになるでしょう。中東産原油は売りたいスタンスながら、休場を意識して小刻みに対処すべきです。11日の休場の時にOPEC月報も発表されるため、そのリスクを負うのは困難だけに、休場までの短期勝負になるでしょう。
トウモロコシは、日本時間13日深夜1時に発表される生産高がもっとも注目されます。今年初めて、実地調査に基づく生産高予想で、市場の関心も高く、波乱要因になるでしょう。週末の夜間取引ですが、波乱の展開が予想されるため、注目したいです。