マーケット情報
7月19日(月)今週の商品相場見通し
2021年07月19日
7月19日の週の商品相場見通しです。
デルタ株の感染拡大がここにきて、商品市場の圧迫要因になりつつあります。
特に過去最高値を更新し続けていたNY株価も高値警戒からの下げをみせており、株高が支援材料だった商品に暗雲が立ち込めています。
中東産原油ですが、欧米での感染拡大によって、石油需要の拡大見通しにブレーキがかかっています。また、サウジとUAEが8月からの増産で合意したとの情報が流れていますが、UAEの増産は確実視されています。EUが2035年からガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止する意向を示したことも、産油国の増産圧力を高めることになり、原油相場は調整安に入ったとも考えられます。
4万7000円台後半は売り上がってみたいです。
株高を背景に、NY金もインフレヘッジとして買われる様相をみせていました。しかし、株価の先行きが怪しくなると、金以外の貴金属が急落しており、結果的に金もそれに追随して下落しています。
インフレヘッジとしての金の買い妙味も後退しており、6400円割れも避けられない状況といえます。
ゴムは、東南アジアのデルタ株の感染拡大を嫌気して、205円まで急落した後、自律反発をみせました。しかし、産地の需要悪化に変わりはなく、戻り売りスタンスは堅持したいです。
トウモロコシは、シカゴコーンの調整安に敏感に反応する格好で、シカゴ急騰がなかったような値崩れをみせました。ただ、産地のホット&ドライが予想されており、週明け以降のシカゴコーンの値動きに注目したいです。
今週は週末にかけて4連休となるため、短期勝負が無難です。