7月12日(月)今週の商品相場見通し
2021年07月12日
7月12日の週の商品相場見通しです。
5日に開催予定だったOPECプラスの閣僚級会合がキャンセルされ、サウジとUAEの対立が表面化してます。互いに激しいぶつかりをみせ、妥協の余地は考えにくい状況となり、その後、海外原油は急落しました。ただ、NY株価の急反発をキッカケにして、週末の海外原油は大きく買い直され、ドバイ原油は4万8000円台回復をみせました。
ただ、UAEの増産意欲に変わりはなく、OPECプラスの価格カルテルの崩壊危機を迎えているだけに、4万8000円以上は売り上がりたいです。
アメリカでもデルタ株の感染拡大も懸念され始めており、週明け以降、高値警戒から再び軟調地合いが予想されます。
週末のNY株価の急反発の影響で、金以外の貴金属が急伸し、金はそれに追随高をみせました。ただ、前述したように、世界的なデルタ株の感染拡大リスクも警戒されており、株価の不安定な動きを強いられるとみられ、貴金属も波乱の展開が続きそうです。
金標準は6400円を挟む波乱の展開が予想され、小刻みに対処したいです。
トウモロコシは、週明けに産地のまとまった降雨を嫌気して、シカゴコーンの一段安が予想されます。国内市場はシカゴ急落を無視して下げ渋りをみせているだけに、週明けは急落も警戒されます。
さて、日本時間13日深夜1時に需給報告が発表されます。強い内容が期待されており、発表後のシカゴコーンの反発も予想されます。しかし、コーンベルトの生育に理想的な天候となれば、またそこは売り場提供になるでしょう。天気予報をみる限り、買いにはまだ厳しい局面が予想されます。
ゴムは、産地のデルタ株の感染拡大から、産地の現物価格の急落が続いており、戻り売りスタンスはそのままで、210円割れも予想したいです。