6月29日(月)今週の商品相場見通し
2020年06月29日
フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、6月29日の週の商品相場見通しをお送りします。
アメリカでの新型コロナウイルスの感染者数が連日、過去最高を更新しており、週末のNYダウはそれを嫌気して急落しています。経済活動の再停止はないとみられていましたが、テキサス州やアリゾナ州では一部再停止の実施を余儀なくされるなど、感染リスクの拡大が予想以上に高まっているのが現状です。
こうした中、安全資産として金が改めて買い直され、今週にも1800ドルの大台に乗せるとみています。
今週末はアメリカの独立記念日のため、アメリカ市場は3連休となり、それだけリスク懸念が高まる状況にあります。1800ドルはあくまでも通過点とみるべきです。
東京金も週明けから6100円台に急伸するとみられますが、週末にかけて積極買いを仕掛けるべきで、今週は週末にかけて買いを強化していきたいです。
東京原油は週末、日経平均株価の急伸を手掛かりにしてかなり強引に買い進まれましたが、アメリカでの新型のコロナウイルスのリスク拡大から週末のNYダウが急落しており、今週の日経平均株価は厳しい局面を迎えると考えられます。アメリカの原油在庫は3週連続で過去最高を更新するなど、原油の供給過剰を無視して強引に買い進まれた反動安を強いられるとみられ、東京原油は戻り売り有利とみています。改めて2万6000円を試すことになるでしょう。
東京ゴムは期先11月限の整理商いによる下押しが続きそうです。新甫発会したばかりの12月限への買いの乗り換えは消極的なためで、まず11月限の150円割れは避けられないとみられます。
東京トウモロコシはシカゴコーンの新穀限月を中心にした急落に反応不十分で、今週も売り有利の展開とみられます。日本時間1日深夜1時に作付面積が発表されますが、これを手掛かりに買い戻されれば、売り場提供とみられます。シカゴの下げはまだこれからとみています。