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5月31日(月)今週の商品相場見通し

2021年05月31日

 フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、5月31日の週の商品相場見通しをお送りします。

 NY金は、取引水準を切り上げています。世界的な暗号資産に対する規制強化とインフレヘッジとしての買いが期待されているためとみられます。特に、暗号資産に対する規制強化が中国で顕著ですが、その中国が暗号資産の世界の7割を占めています。その中国は商品市場の価格上昇を抑制する政策を実施していますが、その分、金の現物の購買意欲の向上につながる可能性もあります。
 また、非鉄や穀物の強調地合いで、インフレヘッジとしての買いは今後とも継続するとみられます。
 今週は、重要なアメリカの経済指標が発表され、下振れも警戒されるものの、買い拾っていきたいです。
 国内の金の6600円台は買い拾っていきたいです。

 原油は臨機応変に対処したいです。イラン産原油の輸出再開懸念が圧迫要因になる一方で、欧米の経済活動再開が支援材料となり、ボックス圏の動きが予想されます。東京のドバイ原油は、短期勝負が無難です。

 ゴムは、戻り売りが無難です。マレーシアがロックダウンに入り、経済活動が停止しています。ただ、RSS3号の輸出はほとんどないため、国内市場への影響はないとみられます。6月に入っての国内の自動車生産の縮小・停止を踏まえると、実勢悪には変わりありません。

 ボラティリティが高まっているトウモロコシですが、買い拾っていきたいです。ブラジルが91年振りの大干ばつに見舞われており、二期作目のトウモロコシがかなりのダメージを受けそうで、将来的な供給タイトに拍車がかかりそうです。下振れは絶好の買い場とみています。

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