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5月11日(月)今週の商品相場見通し

2020年05月11日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、5月11日の週の商品相場見通しをお送りします。

 NY金は世界的な経済活動の再開の動きを嫌気して再び週末に値崩れをみせています。1700ドルを挟む波乱の展開が今後とも想定されるだけに、今後とも東京金の5850円以上での上値追いの買いは避けるべきで、5800円以下は買い下がりたいです。
 経済活動の再開の流れに歯止めはかからず、それによって長期金利は上昇傾向にあります。今後ともアメリカの長期金利からは目が離せません。

 NY白金が800ドル台をまた回復するなど、取引水準を切り上げていますが、実勢悪に変わりはなく、800ドルのNY白金の値位置を踏まえて、東京白金は売り上がりたいです。

 東京原油は、海外原油のGW中の急騰やその後の東京ガソリンの続騰に反応イマイチで、かなり割安な値位置で推移しています。今週はその修正高をみせるかポイントになりそうです。
 経済活動の再開は、石油需要の改善につながりますが、ただし、慎重な再開の動きでもあり、石油相場の急伸は行き過ぎといえます。また、アメリカでは原油の供給過剰に変わりなく、高値からの値崩れの動きも目立っています。従って、買いの回転を効かしつつ、突っ込みは買い拾っていきたいです。

 東京ゴムは新規手掛かり難で、様子見が無難です。

 東京トウモロコシは売りで対処すべきです。日本時間13日深夜1時に極めて弱い需給報告が発表される見通しですが、東京はかなり強引に買い進まれており、格好の売り場提供になりそうです。発表後のシカゴ急落の可能性も高く、週明けから売りを仕掛けてみたいです。

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