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4月12日(月)今週の商品相場見通し

2021年04月12日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、4月12日の週の商品相場見通しをお送りします。

 原油は完全にレンジ取引に陥っています。サウジやOPECプラスの増産計画から60ドル台での買いが続かず、売り場提供になっています。一方、アメリカや中国での石油需要拡大観測から58ドル台での下値も固く、日に日に狭いレンジで推移しています。
 目先的には13日に発表されるOPEC月報、また、イランと欧米の核合意を巡る協議の行方が注目されます。イランの原油増産圧力もみられ、どちらかといえば、戻り売りが適当と考えたいですが、狭いレンジでの逆張りが無難です。

 金は、第2四半期に入って再びインフレヘッジとして買われ始めており、NY金はチャート上でのダブル底を形成しています。NY株価の強調地合いによるインフレが警戒されています。アメリカの長期金利の急低下が、金の上昇を後押ししていましたが、週末には長期金利が上昇したこともあり、下押しする場面もみせました。それでも1740ドル割れは一時的で、1730ドル台は金の買い場になっています。今週も長期金利の行方に警戒しつつ、押し目は拾っていきたいです。NY金はいずれ1800ドルを試すとみています。

 ゴムは先週、高値から20円も急落しました。半導体の供給不足による自動車生産への悪影響を無視して強引に買い進まれた反動安といえます。さすがに売られ過ぎ懸念もありますが、引き続き、タイヤ需要に対する厳しい環境に変わりないため、戻り売りが無難とみています。

 トウモロコシは、修正安を強いられるでしょう。商社のヘッジ売りがみられないため、実力以上に急伸しており、その修正安を強いられる可能性もあります。15日の納会、16日の新甫発会に向けた玉次第の展開が続きそうですが、シカゴトウモロコシは上ヒゲの長いチャートを形成するなど、値崩れ局面も想定されるだけに、買いは避けるべきで、週明けから売りを狙いたいところです。

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