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3月1日(月)今週の商品相場見通し

2021年03月01日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、3月1日の週の商品相場見通しをお送りします。

 アメリカの長期金利は一時、1.60%まで急上昇したことを嫌気して、商品市場も全面安を強いられています。特に、急騰していた非鉄が急落しており、インフレヘッジとして買われていたNY貴金属の追随安が目立っています。
 金ETFは5営業日連続で減少するなど、長期金利の急上昇を先取して減少しており、今後とも金ETFの動向から目が離せません。
 3月は、NY金期近4月限の整理商いのタイミングだけに、買い玉整理に拍車がかかれば、1700ドル割れも避けられないといえます。

 NY白金も1200ドルを割り込むなど、急落しています。株価や非鉄の回復がみられない限り、1200ドルは大きな壁になると考えられます。
 貴金属市場は、3月第一週も厳しい状況は避けられないとみられます。

 中東産原油も、下値探りが予想され、新甫発会する8月限の4万円割れは十分考えられます。注目は、3月4日のOPECプラスの会合であり、サウジの自主減産の動向です。OPECプラスの会合では4月から日量50万バレルの追加増産が決定するとみられていますが、今後の景気回復による石油需要の増加期待もあり、週末にかけての下押しは買い拾ってみたいです。

 ゴムも急落しました。自動車生産が厳しい中、株価や非鉄の急騰に追随して強引に買いすすまれたことがアダになったようです。今週は260円を試す一段安を警戒したいです。

 トウモロコシも急落していますが、ゴム同様、実力以上に強引に買い進まれた反動安を強いられました。特に、先限3月限のサヤはまだまだ買われ過ぎで、さらなる修正安も警戒されます。シカゴは意外に早い出直りも予想されますが、サヤを買われ過ぎのため、買いも慎重にしたいです。

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