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3月29日(月)今週の商品相場見通し

2021年03月29日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、3月29日の週の商品相場見通しをお送りします。

 スエズ運河の座礁を受け、海外原油は波乱の展開をみせていますが、今週も波乱の展開が続くことになりそうです。
 座礁の長期化が再燃し、週末に再び急伸しましたが、その前日には、欧州の供給不安に発展しないとの思惑もあり、急落しました。
 座礁による影響を受けるのが欧州ですが、その欧州の備蓄在庫は潤沢であり、目先の緊急性はないといえます。また、欧州のロックダウンの長期化によって石油需要も低迷しており、座礁の解消に向けた動き次第で、再び急反落も考えられます。
 その一方、アメリカでは景気回復によってガソリン需要の改善がみられます。注目は今週末のイースターで、イースターを境にしてアメリカではドライブシーズンに入ります。このため、ガソリンの需要拡大も連想され、イースターに向けてNYガソリンの上伸が期待されるため、それが海外原油の支援材料になると思われます。
 波乱含みの中、週末にかけて中東産原油は買いを仕込んでいきたいです。突っ込みは格好の買い場になるでしょう。

 国内の金は、円安進行の影響で取引水準を切り上げています。NY金はボックス圏で推移しており、その分、円安の水準が重要になります。NY金は今週もボックス圏で推移するとみられますが、アメリカの長期金利の上昇を無視したNY金の上昇は警戒すべきです。
 今週末にアメリカの雇用統計が発表されますが、イースターのため、NY金は完全休場となります。このため、国内の金の仕掛けは困難とみるべきで、イースター明けのNY金の動き次第だけに、いつも以上にリスクを伴う週末の仕掛けになりそうです。

 ゴムは実勢悪から急落しましたが、週末のNYダウの急騰もあり、それによって、ポジション調整による戻り賛成の展開をみせるか注目されます。

 トウモロコシは、日本時間1日深夜1時にアメリカ農務省が発表する作付意向面積が注目されます。弱い内容が想定されており、それを意識してシカゴは新穀限月が下落していますが、知ったらしまいの戻りも予想されます。4月から天候相場に入るため、突っ込みあれば、買ってみたいです。

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