3月22日(月)今週の商品相場見通し
2021年03月22日
3月22日の週の商品相場見通しです。
東京の中東産原油は一時、4万円を割り込む急落を演じました。欧州での感染再拡大による石油需要の後退が懸念されたことも、急落の一因でした。アストラゼネカのワクチン接種停止による感染拡大のリスクが警戒されていました。
しかし、週末にEU委員会でアストラゼネカのワクチン接種が承認され、接種が再開する運びとなりました。このため、石油市場の潮目が再び強気の転じることも予想され、ひとまず買いで対処してみたいです。
ただ、アメリカの長期金利が高止まりしているため、ドル高による下振れも警戒すべきで、買いも短期勝負となります。
ところで、17日のFOMC声明で、2023年までのゼロ金利政策維持が確認されました。これを受けたドル安によってNY金は一時、1750ドル台まで急伸し、金標準も6150円台まで大きく買い進まれました。
しかしながら、長期金利が1.75%台まで急上昇した結果、その後のドル高を嫌気して、金標準も6040円台まで一時急落しました。ただ、インフレヘッジとして買いもみられるようになり、NY金は取引水準を切り上げています。
長期金利の高止まりから今後とも下振れリスクを警戒しつつ、金標準は押し目買いで対処したいです。NY金の1730ドル割れは格好の買い場とみています。長期的な上昇基調に転じたとみています。
ゴムは、買いが続かず、チャートも悪化しており、戻り売り有利とみています。260円割れも通過点で、260円台後半あれば、売り上がりたいです。
トウモロコシは強弱材料が交錯する中、臨機応変に対処したいです。シカゴコーンの期近限月と新穀12月限の値動きが大きく異なることも多く、仕掛けにくくなっていますが、新穀12月限を指標にするべきです。