2月6日(月)今週の商品相場見通し
2023年02月06日
2月6日の週の商品相場見通しです。
パウエルFRB議長のハト派的な発言をキッカケにして9か月振りの高値を付けたNY金でしたが、強気のアメリカの経済指標が相次いで発表された結果、NY金は高値から100ドルもの大幅安を週末に演じました。
大陰線を2日連続で形成し、チャートも明らかに悪化しています。NY金期近4月限は週末に1870ドル台まで急落しましたが、50日移動平均線のある1860ドルも視野に入っているとみられ、週明けに1870ドルを割り込むかどうか注目されます。
ここまでの上昇基調では、将来的な金融引き締め強化の緩和・終焉観測が早々に再燃し、大きく買い戻されてきました。週明けに同様の展開になれば、意外に早く1900ドルを回復するとも考えられますが、その意味で週明け早々のNY金の値動きが極めて重要といえます。
金標準は、8100円を目前に7800円台半ばまで急落しました。週末こそ円安が進行していたものの、円安はここにきて支援材料になりきれていないのが現状です。
チャート上では1月は50日移動平均線が下値支持線となってこまで2回、出直りをみせている。現時点での50日移動平均線は7860円。すでに週末に7848円を付けており、この水準を維持するか注目したいです。
ドバイ原油は、引き続き、戻り売りスタンス堅持です。期待通りの下落で、海外原油も底割れしています。ロシアの原油と石油製品の輸出が規制の中、拡大していること、米国の石油の不需要期もあり、WTI期近3月限は70ドル台まで下落することも予想されます。
ただ、ドバイ原油は商いが低迷しており、新規売りも限定的で下げ渋りをみせる可能性もある。ここは臨機応変に対処したいです。