2月1日(月)今週の商品相場見通し
2021年02月01日
フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、2月1日の週の商品相場見通しをお送りします。
NY銀相場が2日で10%以上も急騰しており、貴金属の波乱要因になっています。
掲示板「レディット」において、銀を生産する企業の株式や銀関連のETFの購入が呼び掛けられ、その結果として銀は急騰しています。
「レディット」において、推奨されたゲームストップ株が400%以上も急騰するなど、個人投資家がかなり注目しているサイトだけに、その影響でNY銀が急騰し、金と白金も追随して一時急騰をみせました。しかし、金・白金ともいずれも高値から急落するなど、弱気なファンダメンタルズが値崩れをもたらし、格好の売り場提供になったとみられます。
今週も銀によって翻弄される可能性も予想されますが、特に実勢悪の白金の弱い流れは続くとみられます。
半導体不足による世界規模での自動車生産の縮小から、触媒需要の大幅減少は避けられず、NYパラジウムは大幅急落しています。
夜間取引で白金標準は3700円を回復しましたが、今週も戻り売りスタンスは維持すべきです。
円安分、金標準は6200円を維持することになりそうですが、6200円台後半は売り上がりたいです。
自動車生産の縮小懸念を無視して、ゴムは急反発しています。中国の旧正月前の買い付け期待もあるとみられますが、実際の買い付けはここ数年みられず、旧正月期間に急落することも多くなっています。タイヤ需要の不振を踏まえて、今週は売り上がりたいです。
原油は基本、戻り売りスタンスを維持したいが、海外原油の下げも限定的だけに、売りの回転を効かせたいです。夜間取引での戻りを狙って売りを仕掛け、日中取引で買い戻すパターンです。
トウモロコシは、買いを維持すべきです。中国の米国産トウモロコシの大量買い付けが明らかになり、シカゴの急騰が続いており、2月に一段の上昇が期待されています。人気低迷のため、上値は重いですが、いずれ2万8000円を試すとみています。