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12月9日(月)今週の商品相場見通し

2019年12月09日

フジトミ チーフアナリストの齋藤和彦より、12月9日の週の商品相場の見通しをお送りします。

 6日のOPECプラスの会合で、来年1月から3月の50万バレルの追加減産が決定し、合計で日量170万バレルの減産となります。追加減産のうち、OPEC分は35万バレル、非OPEC分は15万バレルとなりますが、エクアドルがOPECから脱退するため、OPEC分の減産幅は実際には27万4000バレルとなり、そのほとんどがサウジとみられます。
 非OPECの中心であるロシアはコンデンセートが除外されたため、減産率が2%から2.8%に拡大したものの、実質的には増産することになります。
 また、4月以降の協調減産が3月に改めて協議することになり、世界的な原油の供給過剰の改善に向かうがどうかは不透明といえます。
 週末の海外原油は急伸しましたが、強いアメリカの雇用統計を好感してNYダウが急伸したことに追随して買われたためで、結果的に60ドルの上値の重さを確認したといえます、
 11日にサウジアラムコの上場が予定されており、それまでは高値維持も想定されるが、その後の海外原油の急落を想定して、東京原油の4万円台は売り上がっていきたいです。

 東京金は、強い雇用統計を受けて急落しており、東京金は51000円割れをみせています。15日にアメリカは中国への追加関税を予定していますが、それまでに米中間で合意がなされれば、金の下げに弾みが付きそうです。その一方、米中の政治リスクの高まりから底固い動きも想定されており、短期的には5100円割れは買ってみたいです。ただ、2020年の金相場に弱気な予想が多く、買っても短期勝負となるでしょう。

 白金はNY市場の200日移動平均線を下値にしたテクニカルな買いにつながれば、3200円台回復を想定して買ってみたいです。

 東京ゴムは週明けにも200円台に乗せるでしょう。産地では降雨によるタッピング遅れによって供給タイト感も出ており、またタイ政府がようやくゴムの樹の削減計画を打ち出しており、買われやすいムードになっています。

 東京トウモロコシは売りスタンスで、日本時間11日深夜2時の需給報告を待ちたいです。

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