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12月7日(月)今週の商品相場見通し

2020年12月07日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、12月7日の週の商品相場見通しをお送りします。

 ワクチン接種に対する期待の高まりから、ドル安・ユーロ高が急ピッチに進行したため、それまでワクチン開発を嫌気して急落していたNY金は一変し、急騰しています。7日からイギリスでワクチン接種が始まるため、期待先行で大きく進行したドル安にブレーキがかかるかどうか注目したいです。
 ファイザー社のワクチンに関して、その原材料の調達が困難なため、当初計画した供給が半減するとの報道もあり、ワクチンに貴金属相場は翻弄される可能性もあります。
 金標準が急反発したが、再びワクチン接種を嫌気して反落する可能性もあり、週明けのNY金の動向をまずは見極めたいです。

 NY白金は1090ドル台まで急騰したが、週末には高値警戒もあり、チャート上の上ヒゲの長い格好を形成し、目先の高値示現の可能性もあります。白金独自の支援材料は見当たらない中、市場規模の小さい白金市場にファンド資金がシフトしたため、予想以上に買い進まれた可能性が考えられます。しかし、目先の高値示現の様相をキッカケにして、実勢悪を見直されることも想定されるため、金同様、週明けの値動きから目が離せません。

 ここにきての貴金属相場の強調地合いの背景には非鉄相場の急騰が挙げられます。非鉄がさらに急伸すれば、金や白金も追随して上伸することも想定されるため、非鉄相場の勢いは無視できません。

 原油はワクチン接種に対する期待先行から、上伸しています。OPECプラスの会合では、来年1月から50万バレルの増産が決定し、産油国の多くが増産に舵を切っています。感染拡大によって、世界の石油需要も悪化しており、需給バランスのさらなる悪化も避けれないだけに、実勢悪から今後の急落も予想されます。しかし、原油も貴金属同様、非鉄相場が左右されるため、非鉄の動向に注視すべきです。

 その非鉄が大きく影響したのがゴムです。上海市場で非鉄市場に資金シフトするため、上海ゴム市場から資金引き揚げが拡大し、上海ゴムの急落がみられ、それが国内の大幅安につながりました。ただし、あくまでも資金引き揚げが影響しての急落だけに、今後の出直りも早いとみられ、週明けはまた買いを仕掛けてみたいです。

 トウモロコシは人気低迷から様子見が無難です。

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