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12月26日(月)今週の商品相場見通し
2022年12月26日
12月26日の週の商品相場見通しです。
アメリカでは先週、40年振りの大寒波に見舞われました。プレーンズから中西部にかけて、最高気温がマイナス20℃を下回るなど記録しており、石油やガス、電力の生産が減少し、各地で価格が急上昇しています。製油所が凍結でストップし、燃料の供給が厳しい状況にあります。クリスマスには大寒波は収まる予定ですが、供給の混乱は当面、続くとみるべきで、クリスマス連休明けのNY石油製品の動向から目が離せません。
海外原油の急伸もあり、ドバイ原油は大きく買い直されていますが、年末を前にした様子見ムードもあり、高値から突然、値を消すなど、不安定な展開が予想されます。しかし、アメリカの記録的な寒波によるエネルギー供給の混乱を背景にして、週前半には買い主導の展開が予想されます。エネルギー供給が落ち着く週後半には下押し圧力も予想されます。
金標準は、NY金の値位置を踏まえた仕掛けが無難です。1800ドル割れは買い場とみて、強気スタンスで臨みたいです。ただ、1810ドル以上は売り場提供になるでしょう。
注目すべきは、クリスマス連休明けのNY金の動向で、2023年を見据えた思惑買いが台頭すれば、1820ドルを試すことも予想されます。そうなれば、1810ドル台でも買いが無難で、クリスマス連休明けのNY金の値動きが重要です。2023年を見据えた仕掛けは短期勝負に終わる可能性もあり、年末には玉を整理して新年を迎えたいです。