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マーケット情報

11月29日(月)今週の商品相場見通し

2021年11月29日

南アで新たに検出された変異株「オミクロン」が週末のマーケットを大混乱に陥れ、株価に加えて、海外原油も暴落し、WTIは2020年4月以来の10ドル以上の大幅安となりました。
 南ア周辺国からの入国制限を実施する国が相次ぎ、世界経済への悪影響が懸念されたためです。
 この暴落によって12月2日に予定されているOPECプラスの閣僚級会合で、追加増産見送りの可能性が高まっています。しかし、市場の関心は、「オミクロン」の動向に集まっており、感染拡大次第では、追加増産見送りとなっても、一段安を強いられる可能性もあり、全くの先行き不透明といえます。
 まず、週明けの海外原油・石油製品市場、そして株式市場が落ち着きをみせるかどうかがポイントになります。感染拡大がコントロールされ、リスクが後退するかがポイントになります。そうなれば、12月2日のOPECプラスの閣僚級会合を意識して、打診買いも仕掛けたいところですが、リスクが週明けも継続すれば、週明けの中東産原油のさらなる急落も警戒されます。市場マインドを探るのが重要で、臨機応変に対処したいです。
 金標準は、NY金の値崩れと急ピッチの円高で週末に6500円割れをみせる大幅安をみせました。安全資産として一時買い進まれたものの、他市場の急落を嫌気して、結局、NY金は高値から大きく値を消しています。週明けも不安定な動きが予想されますが、6500円以下は買い場を探りたいです。ただ、円高がさらに進行すれば、6400円台の買いも見送りたいです。
 ゴムも週末に大幅安をみせています。株価や原油の急落に追随したためですが、国内のこの冬の降雪量は平年よりも多いと予想されており、先週から大雪の報告も相次いでいます。このため、5月限の240円割れは買いも仕掛けてみたいです。
 トウモロコシは、他市場の急落や円高で急落していますが、休場明けのシカゴコーンは急反発しており、週明けからの出直りが期待さます。エネルギー価格の急落によって、アメリカでのガソリン需要が増加し、そのガソリンに混合されるエタノール需要も拡大するとみられているためです。需要拡大を背景にして、押し目や突っ込みは買い拾っていきたいです。

フジトミ証券齋藤がお伝えしました。

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