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マーケット情報

11月1日(月)今週の商品相場見通し

2021年11月01日

11月1日の週の商品相場見通しです。

 今週は重要なイベントが目白押しです。2日、3日に開催されるFOMC、4日のOPECプラスの閣僚級会合、そして5日に発表されるアメリカの雇用統計です。

 4日のOPECプラスの閣僚級会合では、予定されている日量40万バレルの増産で据え置かれるか、40万バレル以上の増産を実施するかが注目されていますが、市場のコンセンサスは日量40万バレルとなっています。
 このため、目先のタイトな需給バランスは一層深刻な状況になるとみられています。ただ、ここにきて海外原油は、期近限月中心の上昇にとどまっており、その他限月は下落するなど、期近限月とは対照的な動きをみせています。
 12月にはアメリカのガソリン価格が大幅に低下するとの予測が出され、さらに2022年5月には減産の枠組みであるOPECプラスが解消されるため、タイトな需給バランスは長続きしないとみられるようになっています。
 それに合わせて、東京の中東産原油も次第に上値の重い展開をみせており、海外原油の期近限月の動きが参考にならなくなっています。4日の閣僚級会合からは目が離せませんが、臨機応変に対処したいです。

 さて、FOMC声明が明らかになるのは、日本時間4日朝3時ですが、国内市場は休場で、今回の声明には対処できないため、金標準の休場前の仕掛けはリスクがかなり高くなるとみられます。ここまでは押し目買いや突っ込み買いを仕掛けつつ、素早い手じまい売りでの対処を推奨してきましたが、そのスタンスは維持しつつ、FOMC声明を見極めてからの仕掛けを重要視したいです。

 ゴムは戻り売りスタンス維持です。先週も上海ゴムの急伸に追随して上伸すれば、結果的に売り場提供になっています。国内の自動車減産の長期化・拡大が引き続き、売り材料になるでしょう。

 トウモロコシは、買いで対処したいです。強引な買いに対する修正安も一巡しており、ここにきてのシカゴの強調地合いに反応イマイチで、出直りを期待したいです。

 今週は3日が休場となるため、商品全般に短期勝負が中心になるでしょう。

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