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10月5日(月)今週の商品相場見通し

2020年10月05日

フジトミ チーフアナリスト齋藤和彦より、10月5日の週の商品相場見通しをお送りします。

 今週の商品市場は、新型のコロナウイルスに感染したアメリカのトランプ大統領の容体次第といえます。
 軽い症状が継続すれば、市場への影響は限定的で、NY株価の動向が商品市場の指標になるとみられますが、重篤な状況が続けば、リスクから整理売りが膨らみ、全面安の様相が予想されます。

 トランプ大統領が新型のコロナウイルスに感染したとのニュースが流れた時、安全資産としてNY金は買い進まれ、一時1920ドル台まで急伸しました。しかし、商品市場の全面安とドル高を嫌気して、結果的に金も売られています。
 金は今週も不安定な動きを強いられるとみられますが、トランプ大統領の容体がかなり厳しい状況になっても、株価と他商品の急落が圧迫要因になり、NY金は上値の重い展開を強いられそうです。

 900ドル台を回復したNY白金ですが、弱気なファンダメンタルズに変わりはなく、主要な消費先である欧州での新型コロナウイルスの感染拡大や株価の不安定な動きを警戒して、850ドルから800ドルに値を消すとみられます。国内の白金は売り有利の展開が予想されます。

 原油も需給バランスの悪化から戻り売り有利です。

 ゴムは、中国の国慶節後の買い付け期待もありますが、週前半は、トランプリスクを警戒して売り有利の展開が予想されますが、後半は国慶節後の買い付け期待で上昇する可能性もあります。

 トウモロコシは、9日のアメリカ農務省の需給報告や生産高予想が注目しておきたいです。

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