10月18日(月)今週の商品相場見通し
2021年10月18日
10月18日の週の商品相場見通しです。
週末にWTIは再び82ドル台に急伸し、引けにかけて高値更新を演じるなど、先高期待はそのままです。
OPECプラスによる毎月、日量40万バレルの追加増産を上回る増産は期待できない状況で、ロシアで開催されたエネルギー関連の会合で、サウジのエネルギー相がさらなる増産を拒否する意向を示しました。
一方、アメリカは11月8日からワクチン接種した外国人の入国を認めることにしたため、今後、ジェット燃料の需要拡大も期待され、欧米の石油需要の拡大基調は続くとみられます。
高騰していた天然ガスが2週連続で下落していますが、石油需要へのシフトが影響しており、これも石油の支援材料といえます。
今週も海外原油の強調地合いが予想され、東京のドバイ原油の買いスタンスは継続すべきです。
週末に急反落したNY金ですが、株価の大幅続伸や米長期金利の低下もあり、インフレヘッジの買いが大きく後退したためとみられます。1800ドルは結果的に大きな壁になったとみられますが、商品市況の強い地合いは続くとみられ、1750ドル台での下値高めも予想され、金標準の6500円割れは買い拾っていきたいです。
ところで、円の独歩安が続いています。世界がコロナ後の景気回復を示す中、日本の経済見通しの下方修正観測が影響しており、この円安基調は、国内の商品全般の支援材料になり続けることを留意したいです。
ゴムは蚊帳の外におかれていますが、トヨタの自動車減産が11月はさらに拡大するとの情報もあり、需要悪化は続くとみて、戻り売りスタンスを維持したいです。
トウモロコシは新甫11月限が発会しますが、引き続き、サヤを買う動きが継続するかどうか、玉次第の展開に翻弄されるとみられ、臨機応変に対処したいです。