1月4日(火)今週の商品相場見通し
2022年01月04日
1月4日の週の商品相場見通しです。
年末年始の金市場はNY金が欧米の新型コロナウイルスの新規感染者の拡大を警戒してリスクヘッジとして買われ1830ドル台まで急伸しましたが、3日の取引ではNYダウやアメリカの米長期金利の上昇によって利益確定の売りが先行して一時1800ドル割れまで水準を下げています。2022年はアメリカの利上げが3回予定されており、金にとっては先安観測もあり再び軟調地合いも警戒したいです。今週はアメリカのISM製造業景況感指数や雇用統計といった主要な経済指標の発表が予定されており、強気な内容となればアメリカの将来的な利上げを意識されNY金の下押しが警戒されます。金標準は年末年始の休場中にNY金が行って来いの展開となりましたが、金標準は昨日の下落によって上げ幅を縮小する動きが想定されます。週末にかけてはアメリカの経済指標の内容によっては更なる値崩れも警戒したいです。
海外原油の年末年始は欧米の新規感染者数の拡大によって利益確定の売りが台頭しWTIは75ドル台まで水準を下げています。まだ欧米の感染拡大による下落は警戒されますが、本日はOPECプラスの閣僚級会合が予定されており、今回も日量40万バレルの追加増産が示されると予想されていますが、供給タイトな状況に変わりないと見られ海外原油は先高観測が強く、押したところは買い直されると見たいです。ドバイ原油は海外原油の下落によって本日の寄付きから下げ幅を拡大する見通しですが、海外原油の強調地合いに変わりはないと見て、下押ししたところは買い拾われると見たいです。
ゴムは年末に239円台まで急伸しましたが、海外原油や他の商品市場の軟化の動きによって本日も上値の重い展開になると見たいです。低調な国内のゴムの需要もあって240円が目先の上値抵抗になると見て再びジリ安の展開を想定したいです。
トウモロコシは年末年始のシカゴコーンの値崩れによって寄付きから下げ幅を拡大する動きを想定されます。シカゴコーンの値崩れはシカゴ大豆や小麦の急落が圧迫要因になっています。更に南米では天候リスクの後退も出ており、引き続きシカゴコーンの軟調地合いが警戒されます。トウモロコシは国内の薄商いから不透明な動きも想定されますが、下げ渋りの動きは売り場になるとみたいです。