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WTI原油は期近限月中心に急伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

フジトミ証券株式会社 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在はフジトミ証券株式会社にて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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WTI原油は期近限月中心に急伸

  • 2021/11/10
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
9日のNY金は、続伸。NY金期近12月限は前日比2.8ドル高の1830.8ドル、NY白金期近1月限は同1.4ドル高の1061.4ドル、NY銀期近12月限は同22.4セント安の2431.8セント。
米長期金利のさらなる低下とNY株価の下落もあり、安全資産として金は買い進まれ、1830ドル台の上伸している。取引水準を切り上げているが、米長期金利の低下が引き続き、大きな支援材料に。非鉄や銀の値崩れを嫌気して下落する場面もあったが、株価の急落を好感したヘッジ買いが支えになっていたという。さすがに高値警戒もあり、米長期金利の上昇次第では、値崩れもまた警戒されている。白金は小幅上昇ながら、清算値決定後にマイナス圏へ。パラジウムや非鉄、株安が重石に。1070ドルも壁になっている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、期近12月限中心に急伸を演じた。WTI原油期近12月限は前日比2.22ドル高の84.15ドル、北海ブレント期近1月限は同1.35ドル高の84.78ドル。RBOBガソリン12月限は同5.30セント高の237.52セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同4.10セント高の250.81セント。
在庫統計での原油在庫の上方修正観測にもかかわらず、目先の供給タイトを背景に期近中心に急伸している。WTI原油の認証在庫であるクッシング在庫のさらなる減少も一方では警戒されており、期近12月限の買いを後押ししていたという。また、在庫統計で減少が予想されている石油製品の急伸も原油の支援材料になっていた。ブレントも期近1月限中心に上昇しているが、WTI市場ほどの期近の独歩高の様相でもない。米APIの週間石油在庫統計で、原油在庫が7週連続の増加になるか、クッシング在庫の動向が注目されている。

(CBOT大豆)
9日のCBOT大豆は、強気の米国大豆の生産高予想を受け急反発を演じた。期近1月限は前日比24.00セント高の1212.50セント、期近3月限は同23.75セント高の1224.50セント。
米農務省の生産高予想の発表を前にして軟調地合いをみせ、期近1月限は11.8125ドルまで売り込まれていた。しかし、米農務省の生産高予想を受け、安値から60セント近くも急伸する、大幅な出直りをみせた。米農務省が明らかにした米国大豆の生産高予想は44億2500万ブッシェル(前月発表は44億4800万ブッシェル)で、イールドは51.2ブッシェル(同51.5ブッシェル)。イールドの事前予想平均は51.9ブッシェルで、市場では生産高予想の上方修正を想定していたが、イールドの低下によって予想に反する下方修正となった。予想外の展開を受け、急反発へ。ただ、米国の期末在庫は3億4000万ブッシェル(同3億2000万ブッシェル)に上方修正されたこともあり、需要の大幅な下方修正もみられたため、高値からあっさり20セント以上も下落するなど、高値警戒もみられた。急反発したものの、今後、この強調地合いを継続するかどうかは不透明。

(CBOTコーン)
9日のCBOTコーンは、シカゴ大豆の急反発に追随して買い進まれ、6営業日振りに上昇している。期近12月限は前日比4.00セント高の555.50セント、期近3月限は同4.25セント高の565.25セント。
注目の米農務省が明らかにした米国コーンの生産高予想は150億6200万ブッシェル(前月発表150億1900万ブッシェル)、イールドは177.0ブッシェル(同176.5ブッシェル)、米国コーンの期末在庫は14億9300万ブッシェル(同15億ブッシェル)、世界の在庫は3億0442万トン(同3億0174万トン)。米国の期末在庫は前月よりも下方修正されたが、それでも事前予想平均を上回るなど、全般に弱い内容だった。発表前に期近12月限は5.50ドル割れで推移していたが、発表後、シカゴ大豆の急伸に追随する格好で急伸し、何度か10セント以上の上昇をみせた。ただ、コーン自体の発表内容が弱かったこともあり、その後は上げ幅縮小へ。世界の在庫が大幅に上方修正されたことが、将来的な圧迫要因になるとみられる。実際、高値から大きく値を消しており、結果的に小反発にとどまっている。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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