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OPECプラスの会合での段階的減産幅縮小を好感して海外原油は上伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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OPECプラスの会合での段階的減産幅縮小を好感して海外原油は上伸

  • 2020/12/04
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
3日のNY金は、一段のドル安・ユーロ高を好材料に続伸している。NY金期近2月限は前日比10.9ドル高の1841.1ドル、NY白金期近1月限は同26.5ドル高の1038.6ドル、NY銀期近3月限は同5.7セント高の2413.7セント。
今週はまさにドル安・ユーロ高が英国でのワクチン承認をキッカケに進行し、それを好感して金が急ピッチの出直りをみせている。前週までは、そのワクチン開発が圧迫要因になっていたが、180度、転換したことになる。ただ、来週7日から英国でのワクチン接種が始まる見通しで、再び、金市場からの資金引き揚げが加速する可能性もあるだけに、さらにドル安・ユーロ高が進行することが金の絶対条件であるが、先行き不透明であるという。目先は米雇用統計もポイントに。大手金融機関による非農業部門の就業者数の予想にかなりの開きがあるため、波乱の展開も予想されている。けん引役だった銀が非鉄の値崩れもあり、清算値決定後にマイナス圏まで下落しており、清算値決定にかけて大きく買い進まれた金も1840ドル割れをみせている。白金は大幅続伸し、1042.1ドルの高値を示現。今年8月の高値である1035.5ドルを上抜き、1月の高値である1046.7ドルに迫っている。支援材料だった非鉄の軟化もあり、今後、整理商いによる調整安に転じるか注目。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
3日のWTI原油は、OPECプラス会合を評価する格好で上伸している。WTI原油期近1月限は前日比0.36ドル高の45.64ドル、北海ブレント期近2月限は同0.46ドル高の48.71ドル。RBOBガソリン1月限は同2.18セント高の126.17セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同2.71セント高の139.33セント。
OPECプラス会合では、当初の市場のコンセンサスになっていた3か月の減産延長を見送り、1月からの増産を協議する動きとなった。これが報じられた後、WTI・ブレントとも売り込まれたものの、その後は逆に買い直されることに。結果的に段階的に減産幅を縮小すること、つまり段階的な増産を意味するが、それが評価されることになった。その背景として、NY株価の急伸があり、その株高を好感してNY石油製品が急伸し、それに原油も追随高をみせたため、OPECプラスの会合が評価される格好になったとも考えられる。来年1月には現在の日量770万バレルの協調減産幅を日量720万バレルに縮小する、つまり50万バレル増産することになった。ノルウェーも年明けから増産する見通しで、その一方、新型コロナウイルスの感染拡大による石油需要の悪化も懸念されるなど、ファンダメンタルズの悪化が予想されるだけに、この急伸に対する警戒もくすぶっている。前日発表された米EIAの在庫統計での石油需要の大幅な落ち込みも無視され、石油製品が急伸したが、その反動も警戒される。前日同様、一段高のドル安・ユーロ高が支援材料になったともみられる。

(CBOT大豆)
3日のCBOT大豆は、急反発。期近1月限は前日比13.75セント高の1166.75セント、期近3月限は同14.00セント高の1168.75セント。
ここ3営業日連続の大幅安に対する売られ過ぎ警戒から大きく買い戻しされており、買いの中心はテクニカル要因だったとみられる。期近1月限は前日の安値更新には至らず、11.50ドルを維持したことで、テクニカルな買いにつながり、11.70ドル台まで急伸する場面も。米農務省が明らかにした週間輸出成約高は40.7万トンで、事前予想の40万~115万トンの下限だった。しかし、テクニカルな買いが主導したため、売り材料と評価されず。ただ、中国の買い付けがなお低調なため、週末にはまた売り直されるとの声も。不安定な展開が予想されているが、ブラジルの天候回復が期待されている中、上値を試すには中国の成約が絶対条件である。

(CBOTコーン)
3日のCBOTコーンは、小幅続伸。期近3月限は前日比2.50セント高の426.25セント、期近5月限は同2.00セント高の428.50セント。
大豆の急反発が支援材料になっていた。前日、コーンの上昇を牽引した小麦が反落したことは圧迫要因に。カナダ産小麦の増産見通しが小麦の売り材料になっていた。米農務省が明らかにしたコーンの週間輸出成約高は137.1万トンで、事前予想の80万~160万トンの範囲内だった。期近3月限は4.20ドル台を維持したこともあり、大豆同様、テクニカルな買いが支援材料になっていたが、ブラジルの天候回復予報もあり、4.30ドルは目先の大きな壁になるとの声も多い。4.20ドル台でのレンジ取引がしばらく続きそうだ。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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