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NY金は資金引き揚げを受けて急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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商品市場情報

NY金は資金引き揚げを受けて急落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/03/15
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
14日のNY金は急反落し、前日の上昇幅以上の下げを強いられた。NY金期近4月限は前日比14.2ドル安の1295.1ドル、NY白金期近4月限は同14.6ドル安の827.1ドル。
英国のEU離脱に関して、合意なき離脱が否決されたことから、英国のリスク警戒して買い進まれた側面のある金市場からの資金引き揚げが加速し、急落へ。欧州株式の出直りも下げに拍車がかかったようだ。中国の弱気な経済指標を受けての上海株価の急落は支援材料に評価されなかった。ドル高が進行したため、金は弱材料に反応することに。結果的に20日移動平均線が強力な上値抵抗になったこともあり、1300ドルをあっさり下抜けたが、1290ドル台を維持する展開へ。非鉄の急落を嫌気して銀が大きく売られたことも金の売り材料になっていた。白金も金急落を嫌気して急反落しているが、パラジウムは続伸し、1500ドル台を維持している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は続伸しているが、ブレントは対照的に反落している。WTI原油期近4月限は前日比0.35ドル高の58.61ドル、北海ブレント期近5月限は同0.32ドル安の67.23ドル。RBOBガソリン4月限は同0.73セント安の184.95セント、NYヒーティングオイル期近4月限は同0.72セント安の198.49セント。
中国の弱気な鉱工業生産を嫌気して、石油の需要後退も警戒されていた。ただ、WTIは58ドル台を維持する展開をみせ、しっかり。対照的にブレントは下落したが、リンケージしているNY石油製品が下落したためで、米国での需要に対する不透明さも懸念されていた。トランプ米大統領が原油価格の上昇を懸念したことも、石油製品安につながったとみられる。ところで、2月のOPEC月報が発表され、OPECの産油量は前月比0.7%減の日量3054.9万バレルとなった。ベネズエラの減産が目立っており、12.3%減の日量100.8万バレル。サウジは0.8%減の日量1008.7万バレル。OPEC月報はブレントの支援材料にならず、ブレントはあくまでもリンケージしているNY石油製品安を嫌気していた。WTIは今後の製油所稼働率の向上による在庫の減少傾向が予想されるため、結果的にWTI買い・ブレント売りのスプレッドも支援材料に。

(CBOT大豆)
14日のCBOT大豆は南米のつなぎ売りを浴びて下落した。期近5月限は前日比2.00セント安の899.00セント、期近11月限は同2.75セント安の933.00セント。
欧州時間帯に入って南米の売り物が膨らみ、シカゴ大豆は値崩れを強いられた。シカゴ小麦の急伸や強気の週間輸出成約高は支援材料にならず。これから輸出が拡大する時期を迎える南米産の売り攻勢を警戒して、期近5月限の9.00ドル台での買いは続かず。

(CBOTコーン)
14日のCBOTコーンは続伸し、これで3営業日連続での上昇となった。期近5月限は前日比3.50セント高の370.00セント、期近12月限は同1.25セント高の393.50セント。
大豆の値崩れやドル高を嫌気して、一時マイナス圏まで下落したが、その後の小麦の急伸が支援材料となって、大きく買い直され、前日の戻り高値である3.70ドルを期近5月限は上抜く上昇もみせた。上昇局面では米南部でのコーンの作付遅れが支援材料になっていた。低温によって遅れ気味であり、4月から始まるコーンベルトでの作付にも影響があるとの声も挙がっていた。小麦は急伸しているが、買戻しが影響していた。事前予想の下限を下回る週間輸出成約高だったが、売られ過ぎ警戒の買い戻しに支えられていたという。

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