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NY金は英国とEUの交渉決裂の情報もあり、大幅続伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金は英国とEUの交渉決裂の情報もあり、大幅続伸

  • 2020/12/08
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
7日のNY金は、一時急落も、大きく買い直され、大幅続伸となった。NY金期近2月限は前週末比26.0ドル高の1866.0ドル、NY白金期近1月限は同23.4ドル安の1049.4ドル、NY銀期近3月限は同54.1セント高の2479.4セント。
英国とEUの貿易交渉が難航しており、特に漁業を巡る交渉が決裂したとの情報も流れ、リスクを警戒した買いに金は大きく買い進まれることになり、一気に20日移動平均線を上抜いている。米国取引時間帯前は軟調地合いを強いられていたが、ワクチン接種に対する期待から、前週までの急伸に対する利食い売りや白金や非鉄の値崩れも圧迫要因に。しかし、英国とEUの情勢から状況は一変し、とりわけ、銀が大きく買い直され、金の戻りを助長していたという。白金は週末の高値から80ドルも一気に急落するなど、大幅安を強いられる場面もあったが、金や銀の強調地合いから1000ドル台維持へ。ただ、チャートの悪化や期近1月限の整理商いを踏まえると、基調は弱気に転じたとの見方が支配的。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、波乱の展開の中、清算値決定にかけて売り込まれ、反落。WTI原油期近1月限は前週末比0.50ドル安の45.76ドル、北海ブレント期近2月限は同0.46ドル安の48.79ドル。RBOBガソリン1月限は同1.27セント安の125.58セント、NYヒーティングオイル期近1限は同0.38セント安の139.92セント。
週明けは欧州でのロックダウンの長期化による石油需要の悪化が懸念され、売りが先行する展開に。ただ、米国取引時間帯に入ると、金や穀物の出直りをキッカケにして、原油も買い直され、WTI期近1月限は46ドル台を回復し、46.54ドルまで上伸する場面も。米国と中国の緊張状態を支援材料にする向きもあったが、他商品の戻りが心理面の支援材料になっただけのようだ。一方で、需給バランスの悪化を踏まえて、戻りは売り場提供になったとの声も。米国の在庫統計に対する事前予想で、石油製品の在庫が大幅増加するとの内容が示された後、WTIは売り直されていた。清算値決定にかけてさらに下げ幅を大きくし、46ドルを大きく割り込むことに。

(CBOT大豆)
7日のCBOT大豆は、安値から大きく戻すものの、引けにかけて売り直されている。期近1月限は前週末比6.25セント安の1156.75セント、期近3月限は同4.00セント安の1161.00セント。
南米の天候回復と需給報告に対するアナリストの事前予想に対する失望売りから、週明けのシカゴ大豆は下げを強いられ、欧州取引時間帯には10セント以上も急落した。ブラジルの生産高予想に対する事前予想は下方修正されているものの、過去最高の生産高の水準に変わりないことが嫌気されていた。しかし、米国取引時間帯に入ると大きく出直りをみせ、安値から20セント近くも急伸する場面をみせた。米農務省が明らかにした週間輸出検証高が事前予想上限を上回ったこと、南米の土壌水分不足を指摘されたためである。ただ、中国による成約は久しくないことから、期近1月限は11.70ドルに抵抗をみせ、その後は戻り一服。南米と中国要因に波乱の展開は続くとみられている。

(CBOTコーン)
7日のCBOTコーンは、週明け序盤の大幅安から出直りをみせ、反発している。期近3月限は前週末比2.25セント高の422.75セント、期近5月限は同2.00セント高の425.25セント。
南米の天候回復や週末にロイター通信が明らかにした需給報告に対する事前予想が期待外れだったこともあり、週明けのシカゴコーンは軟調地合いを強いられ、続落していた。取引中心限月である期近3月限はいきなり4.20ドルを割り込み、欧州取引時間帯には4.1525ドルまで急落。小麦や大豆の大幅安も下げを助長していたという。米農務省が明らかにした週間輸出検証高は73万7079トンで、事前予想下限の75万トンを下回る弱い内容だったが、すでに出直りの動きをみせていたため、弱材料とはならず。米国取引時間帯に入って、南米ではなお降雨が不足しているため、コーンの作付や品質に対する懸念も残されており、米国コーンへの引き合いに対する期待から、買い直されることになり、状況は一変した。世界的な食用油の不足も支援材料になっていたという。南米の天候に関する見方が日によって大きく変わるだけに、今後とも不安定な動きも予想されている。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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