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NY金は米長期金利の急低下を好材料に急伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

フジトミ証券株式会社 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在はフジトミ証券株式会社にて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金は米長期金利の急低下を好材料に急伸

  • 2021/11/06
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
5日のNY金は、米長期金利の急低下を受け、急伸している。NY金期近12月限は前日比23.3ドル高の1816.8ドル、NY白金期近1月限は同6.5ドル高の1035.8ドル、NY銀期近12月限は同24.6セント高の2415.7セント。
注目の米雇用統計で、非農業部門の就業者数は53.1万人増で、事前予想の45万人増を上回った。失業率も4.8%から4.6%に改善するなど、強い発表だったといえる。これを受け、金は瞬間的ながら1785.3ドルまで値崩れを演じた。しかし、米長期金利は上昇する気配をみせず、ジリジリと低下したこともあり、金は早々買い直され、安値示現から50分後には1804ドルまで急伸。その後はしばらく1800ドルを挟む水準でのもみ合いをみせていたが、一段の米長期金利の急低下を受け、1810ドル台後半まで急伸することに。米長期金利の急低下の背景には、前日の英中銀のサプライズが影響しているという。英中銀は利上げを示唆していたが、予想に反して金利を据え置いたことで、利上げを確信していた投機家はパニックに陥り、英1年債利回りは急低下し、ほぼ半減。この金利低下が米長期金利の急低下に影響を及ぼし、結果的に金の急伸につながることに。米雇用統計での平均賃金や労働時間などの伸び悩みも米長期金利の低下要因になっていたという。ただ、雇用改善によって、2022年の米利上げの可能性が高まったのは確かで、急低下した米長期金利の今後の上昇も十分考えられるだけに、この金の強調地合いは長続きしないとも考えられる。白金はNY株価の続伸や金急伸を好感して上昇しているが、1050ドルに対する抵抗も大きく、限定的な上昇となった。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
5日のWTI原油は、急反発。WTI原油期近12月限は前日比2.46ドル高の81.27ドル、北海ブレント期近1月限は同2.20ドル高の82.74ドル。RBOBガソリン12月限は同2.83セント高の232.09セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同4.90セント高の245.56セント。
米雇用統計発表前までWTI期近12月限は79ドル台でのもみ合いをみせていたが、強気の米雇用統計を受け、米景気回復への期待が高まり、NY石油製品が上伸し、WTI期近12月限は80ドル台回復へ。80ドル台を回復すると、ストップロスの買いがヒットし、あっさり81ドル台に水準を切り上げた。上昇局面では、OPECプラスの閣僚級会合で示された日量40万バレル以上の増産見送りも支援材料に。前日はサウジのTVが12月の同国の原油生産が日量1000万バレルを越えるとの見通しを報じたことをキッカケにして、手じまい売りが促され、戻り高値から5ドルも急落したが、その安値から3ドル以上の戻りをみせている。サウジの12月の日量1000万バレルの原油生産は計画通りであり、弱気な内容でもないだけに、過剰反応して値崩れした反動高ともいえる。週末のWTIの上昇は期近限月だけではなく、期近限月同様の水準の上昇をその他限月もみせており、全面高となっていた。NY株価の高値更新も影響していたとみられている。

(CBOT大豆)
5日のCBOT大豆は、大幅続落。期近1月限は前日比18.75セント安の1204.00セント、期近3月限は同18.25セント安の1216.00セント。
南米の大豆作付が極めて順調で、豊作観測が強まり、南米からのヘッジ売りも拡大しているという。下落局面では米コーンベルトでの大豆の急ピッチの収穫も指摘され、下げ幅を大きくしている。南米の豊作観測が強まると、米国大豆の成約のペースが鈍化することも警戒されている。期近1月限は10月13日以来の12ドルの大台割れを強いられるかどうかも注目されている。

(CBOTコーン)
5日のCBOTコーンは、4営業日連続で下落している。期近12月限は前日比6.50セント安の552.75セント、期近3月限は同6.25セント安の561.50セント。
降雨による収穫遅れがみられた米コーンベルトだったが、晴天が続いたことで、急ピッチの収穫が期待され、ハーベストプレッシャーが重石に。大豆や小麦の値崩れも圧迫要因に。南米でのコーンの作付も順調なため、下押し要因に。連日の下落で、チャートの形がさらに悪化。まだ、20日移動平均線まで10セント近く残されており、それを踏まえると、期近12月限の5.50ドルも警戒されていた。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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