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NY金は知ったらしまいで、高値から大きく値を消す

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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NY金は知ったらしまいで、高値から大きく値を消す

  • 2020/04/17
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
16日のNY金は、高値から大きく売られるなど、知ったらしまいの下げを演じた。NY金期近6月限は前日比8.5ドル安の1731.7ドル、NY白金期近7月限は同11.3ドル安の793.3ドル、NYパラジウム期近6月限は同32.9ドル安の2120.7ドル。
注目の米新規失業保険申請件数は524万5000件で、事前予想の550万件を下回ったものの、極めて悪化した状況が継続している。この発表を先取りする格好でNY金は上伸し、1768.0ドルまで一時急伸した。しかし、発表に合わせて利食い売りが台頭し、そのままズルズルと値を消し、1722.6ドルまで急落。13日の安値を下回ったものの、ひとまず1720ドル台を維持し、その後は1730ドル台回復をみせた。結果的に知ったらしまいの展開に。金ETFは11営業日連続で増加するなど、金市場に対する先高期待は根強いものの、結果的にはファンドの手じまい売りを吸収する実需の買いが見当たらないため、ファンドの手じまい売りに過剰反応をみせる値崩れも目立っている。それでも先高期待はなお根強く、引き続き、金ETFには注目。白金は金の値崩れに合わせて下押ししたが、また800ドル台を回復するなど、意外に底固い。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、期近5月限を除いて一段と売られ、下げ幅を大きくした。WTI原油期近5月限は前日と変わらずの19.87ドル、北海ブレント期近6月限は同0.13ドル高の27.82ドル。RBOBガソリン5月限は同1.53セント安の70.51セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同3.25セント高の94.63セント。
将来的な需給バランス改善期待から、期近6月限以降、サヤを買われて堅調地合いをみせていたが、その流れも前日の値崩れで転換をみせ、サヤ滑りの動きをみせ始めている。期近6月限は一時、25ドル割れみせているが、それでも期近5月限とは5ドル近く、サヤが開いている。通常、1ドル前後のサヤであるが、それだけ、今後のサヤ滑りが懸念されている。5月からのOPECプラスによる減産によって、5月以降の需給バランスの改善を期待してのサヤを買う動きだったが、5月以降の需給バランスの改善も期待通りに行かないとの見方が強まっている。まずは、ここにきての産油国の駆け込み増産の動き、また、サウジの割安な輸出価格設定で、輸出競争激化に変わりないこと、さらに5月から一気に日量970万バレルの減産は困難とみられており、6月限以上の値崩れが目立っている。期近5月限は19.20ドルでの安値示現の可能性もあるが、相場をみるうえで、その他限月の動きが重要である。

(CBOT大豆)
16日のCBOT大豆は、続落。期近5月限は前日比5.25セント安の836.75セント、期近7月限は同6.00セント安の845.75セント。
米農務省が明らかにした週間輸出成約高は30万4700トンで、事前予想下限の37万5000トンを下回る弱い内容だった。ブラジルの輸出攻勢が改めて認識することに。また、米国での食肉加工工場の新型コロナウイルスによる一時閉鎖の動きもなお、圧迫要因になていた。アジア取引時間帯はいつものように戻りをみせていたが、結果的にこれまで同様、売り場提供に。期近5月限は前日の安値を更新するなど、底割れの状況で、3月中旬に付けた8.20ドル台を視野に入れた展開とみられる。

(CBOTコーン)
16日のCBOTコーンは、新穀限月中心に続落している。期近5月限は前日比0.25セント安の319.00セント、期近7月限は同0.75セント安の326.00セント。
期近5月限は3営業日連続との急落し、2016年8月以来の安値示現もあり、買い戻しに3.23ドルまで一時上伸もみせたが、新穀12月限は続落していた。米コーンベルトの作付に問題ない天候が続いていること、現在の供給過剰が2020年度にも波及するとみられ、新穀12月限はヘッジ売りを浴びていた。米国コーンの急速な需要悪化が指摘指摘されており、結果的に新穀12月限はヘッジ売りを浴びていた。期近5月限の戻りは自律反発に過ぎないとの見方が支配的。期近限月は引けにかけて小麦が一段と急落したため、マイナス圏に売り直されていた。

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