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NY金は整理商いに大幅続落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金は整理商いに大幅続落

  • 2020/11/20
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
19日のNY金は、大幅続落し、一時20ドル以上も急落する場面もみせた。NY金期近12月限は前日比12.4ドル安の1861.5ドル、NY白金期近1月限は同0.6ドル高の951.5ドル、NY銀期近12月限は同40.0セント安の2404.8セント。
ワクチン開発に対する期待から金を取り巻く環境が急速に悪化し、安全資産としての金の投資妙味が大きく後退している。その結果、金市場からの資金引き揚げが加速。特に期近12月限の整理商いを強いられるタイミングと重なったことで、下げに拍車がかかったともみられる。欧州時間帯に1853.0ドルまで急落した後、1860ドルを挟む動きを何度かみせたが、1865ドルが上値抵抗になっていた。そんな中、米国取引時間帯早々に、ストップロスの売りがヒットして、1850.0ドルの安値を示現。瞬間的な値崩れだったが、目先の安値示現の様相も伺え、早々に1860ドル台を回復し、それまで同様、1860ドルを挟む動きをみせている。まだ、期近12月限の取組が20万枚以上も残っており、今後とも買い玉の手じまい売り中心の整理商いが予想されること、年内に早ければ、ワクチンが出回る可能性も指摘されており、金の下押し要因から1850ドル割れも警戒されている。白金は金・銀の急落に追随して急落する場面もあったが、清算値ベースはプラス圏に回復。引き続き、中国での需要拡大が思惑買いにつながっていた。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
19日のWTI原油は、反落。WTI原油期近1月限は前日比0.11ドル安の41.90ドル、北海ブレント期近12月限は同0.14ドル安の44.20ドル。RBOBガソリン12月限は同0.04セント安の116.25セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同0.67セント高の127.07セント。
新型コロナウイルス感染拡大が世界的に懸念されている中、石油需要に与える影響が懸念され、反落している。それでも、米国での旺盛な中間留分の需要を背景にして、NYヒーティングオイルが何度も上昇する動きをみせるなど、全般に下げ渋りをみせている。石油需要の後退もあるが、ワクチンの普及による経済活動の再開に対する思惑も根強く、石油市場での下げは限定的で、結果的に狭いレンジで推移している。現在の需給バランスよりも、将来的な需給バランスに、石油市場の関心があるようだ。ただ、来週予定される感謝祭の自粛ムードが拡大すれば、足元の需要悪化を認識して、下押しも大きくなるとの指摘もある。

(CBOT大豆)
19日のCBOT大豆は、波乱含みの展開を演じた。期近1月限は前日比2.25セント高の1178.00セント、期近3月限は同1.50セント高の1176.25セント。
貴金属市場の大幅安が心理面の圧迫要因となり、2016年6月以来の高値圏内にある大豆市場での利益確定売りが促され、特に欧州時間帯での下げに拍車がかかり、10セント以上も急落することになった。前日の高値から30セント近い急落となったが、ひとまず期近1月限は11.60ドル台を維持。注目の米農務省が明らかにした週間輸出成約高は138.8万トン(事前予想は60万~120万トン)。これを評価して米国取引時間帯では買いが先行し、安値から20セント近くも切り返し、プラス圏で推移する場面もみせた。しかし、11.80ドル台を回復すると、また利食い売りを浴び、マイナス圏に逆戻りするなど、かなり不安定な動きを演じることになった。ヘッジファンドの決算月でもあり、利益確定を余儀なくされるタイミングでもあり、また、ブラジルでの降雨予想も圧迫要因になっていた。それでも、米国大豆への根強い需要は今後とも期待されており、下落しても11.50ドル台は維持し、いずれ12ドル台を目指すとの見方がまだ大勢でもある。

(CBOTコーン)
19日のCBOTコーンは、利益確定売りに反落している。期近12月限は前日比3.00セント安の422.75セント、期近3月限は同3.00セント安の427.50セント。
大豆が欧州時間帯に利益確定売りに10セント以上も急落すると、それに追随してコーン市場でも利益確定売りが加速し、期近12月限は4.20ドル割れを演じた。前日の高値から10セント近くも急落することに。注目の米農務省が明らかにした週間輸出成約高は108.9万トン(事前予想は60万~100万トン)。強い内容だったこと、シカゴ大豆の切り返しもあり、コーンも追随して買い直されたが、プラス圏回復には至らず。小麦の軟調地合いが影響したようだ。小麦の場合、週間輸出成約高の事前予想下限を下回っており、軟調地合いを強いられていた。コーンに関しても16か月振りの高値水準にあるため、今後とも利益確定売りの標的になる可能性もあるが、米国コーンに対する旺盛な需要に変わりないだけに、こうしてポジション調整安をみせることで、高値警戒の解消となり、下値固めからの切り返しも期待できる状況でもあるという。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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