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NY金は急反落、NY株価急騰と米長期金利の急上昇を嫌気

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金は急反落、NY株価急騰と米長期金利の急上昇を嫌気

  • 2020/05/19
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
18日のNY金は、急反落し、高値から50ドル近い大幅安を強いられた。NY金期近6月限は前週末比21.9ドル安の1734.4ドル、NY白金期近7月限は同52.2ドル高の869.3ドル、NYパラジウム期近6月限は同169.2ドルのドル。
欧州取引時間帯に1770ドルを挟む水準で取引されていたが、その後、NYダウ先物が急騰し、それを受け、米長期金利が急上昇したのをキッカケにして、NY金は次第に水準を切り下げ、一気のストップロスでの急落はみられなかったものの、手じまい売りが拡大し、1730ドル割れを強いられることになった。米モデルナ社のワクチン開発に有効性が確認されたことから、株価が大きく買われることになったとみられる。新型コロナウイルスのリスクの長期化を前提にして急伸していた金相場の買いに再びブレーキがかかることに。4月にもレムデシビルの有効性と経済活動の再開を受けた株高を嫌気して1666ドルまで急落した経緯もあり、それに似た環境に立たされることに。ただ、前回と異なり、新型のコロナウイルスのリスクの長期化を疑う余地はなく、今回の急落に関しては、急ピッチの上昇に対する高値警戒からの調整安とも指摘されていた。1730ドル割れを果たしているが。1700ドル台を維持するかポイントとされている。その他貴金属はNY株価の急騰を手掛かりにして急伸している。ただ、銀と白金は金の値崩れを嫌気して上げ幅を縮小へ。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
18日のWTI原油は、一時33ドル台まで急伸したものの、その後上げ幅を縮小している。WTI原油期近7月限は前週末比2.13ドル高の31.65ドル、北海ブレント期近7月限は同2.31ドル高の34.81ドル。RBOBガソリン6月限は同5.56セント高の102.58セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同8.60セント高の100.64セント。
期近6月限と取引中心限月である期近7月限ともに33ドル台まで急伸したが、NY株価の急騰が大きな支援材料になっていた。週明けから買いが先行していたが、NYダウ先物の堅調地合いと前週末にかけての強調地合いからテクニカルな買いが主導していたという。欧州時間帯に入って、買いに拍車がかかり、結果的にWTI期近は揃って33ドル台へ。これまでの期近急伸と異なり、その他限月も期近限月の上昇幅に近い水準で買われていた。世界的な石油の供給過剰の改善も期待され、買いに拍車がかかったとみられる。しかし、供給過剰のレベルは縮小するものの、まだまだ供給過剰状態は続くだけに、急ピッチの上昇に対する高値警戒もあり、高値からの値崩れもみられた。期近7月限は33.10ドルの高値から31.30ドルまで急落する場面もみせた。清算値決定にかけて買い直され、32.08ドルまで上伸したが、その後は31.50ドル台まで急落するなど、目先の戻り高値示現や、戻りに対する達成感も伺える。

(CBOT大豆)
18日のCBOT大豆は、上伸。期近7月限は前週末比6.00セント高の844.50セント、期近11月限は同6.50セント高の852.00セント。
中国の買い付け期待や石油市場の急伸が支援材料になっていたという。米農務省が発表した週間輸出検証高が事前予想範囲だったが、低調な水準。しかし、中国の買い付け期待から売り材料になり切れず。ただ、ブラジルの大豆輸出も極めて好調であり、中国が政治的な対立を緩和させるために、米国大豆の購入を増加させる可能性もあるが、限定的とみられている。さて、シカゴ引け後に米農務省が発表する全米平均の作付進捗率に対する事前予想平均は56%(前週38%)で、予想レンジは50%~63%。

(CBOTコーン)
18日のCBOTコーンは、期近中心に小しっかり。期近7月限は前週末比1.75セント高の321.00セント、期近12月限は同0.75セント高の332.75セント。
週明け早々、買いが先行していたが、石油市場の急騰もあり、特にNYガソリンの急伸を背景にして、エタノール需要の改善が連想されての買いとみられる。ただ、小麦の軟調地合いもみられ、それを嫌気して米国取引時間早々にマイナス圏に値を消す場面もみせた。ウクライナの小麦輸出が急増しており、小麦は2か月振りの安値を示現している。さて、シカゴ引け後に米農務省が発表する全米平均の作付進捗率に対する事前予想平均は81%(前週67%)で、予想レンジは79%~87%。作柄発表は来週の予定。

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