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NY金は一時100ドル以上の大幅安を強いられる

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金は一時100ドル以上の大幅安を強いられる

  • 2020/11/10
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
9日のNY金は、リスク資産からの資金引き揚げが急加速し、大幅安となった。NY金期近12月限は前週末比97.3ドル安の1854.4ドル、NY白金期近1月限は同32.0ドル安の867.7ドル、NY銀期近12月限は同196.1セント安の2370.1セント。
米製薬大手のファーザーが、開発中のワクチンは90%以上の確率で新型コロナウイルスに対する予防効果があったと発表。これをキッカケにして、金融市場がリスクオンとなり、安全資産からのリスク資産に資金シフトする動きが加速し、金は一時、100ドル以上も急落することになった。対照的にNYダウは急騰し、一時1600ドル以上も急伸している。NY金期近12月限としての1850ドル割れは7月21日以来のこと。ひとまず、1850ドル台を回復するものの、戻りは限定的。欧米での新型コロナウイルス感染リスクの長期化懸念も大きく解消され、新型のコロナウイルス自体のリスクが解消されてしまったような動きとなっている。週明けのアジア取引時間帯は堅調地合いに推移していたが、バイデン候補の勝利宣言を好感した金融市場全体のマインド好転を材料にして、金も買い進まれていたが、その後、状況は一変している。その他貴金属もドル高と金の大幅安を嫌気して急落している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、NYダウ急騰を好感して急反発となった。WTI原油期近12月限は前週末比3.15ドル高の40.29ドル、北海ブレント期近1月限は同2.95ドル高の42.40ドル。RBOBガソリン12月限は同7.63セント高の116.07セント、NYヒーティングオイル期近12限は同7.41セント高の121.67セント。
週明けからNYダウ先物の急伸を受け、石油市場全般に戻りをみせており、WTI期近12月限は早々に38ドル台を回復。バイデン候補の勝利宣言に対するご祝儀相場の様相だった。ただ、状況は一変したのは、米製薬大手ファイザーの発表であり、それを受け、NYダウが一時1600ドル以上も急伸するなど、急ピッチの上昇をみせ、当然ながら、石油市場もそれに追随高をみせた。上昇局面では、サウジが現在の協調減産の生産調整は可能と指摘したことも、支援材料に。2021年1月から現在の日量770万バレルの協調減産幅を日量570万バレルに減少する予定であるが、それを減少するのではなく、拡大するとの見方を市場に与えている。ただし、あくまでも石油市場の変動要因の中心はNYダウであり、今後とも株価に翻弄されることに。現在の石油需要の悪化に関係ない値動きをみせているだけに、また下振れも警戒されていた。

(CBOT大豆)
9日のCBOT大豆は、急伸し、高値水準をさらに更新している。期近1月限は前週末比8.75セント高の1110.25セント、期近3月限は同9.00セント高の1108.25セント。
週明けはNYダウ先物の急伸を好感して堅調地合いをみせていたが、コーンや小麦の値崩れを嫌気して軟化する場面も。その後、株価や原油の急伸を好感した連想買いが台頭し、4年振りの高値更新となった。米農務省は12万3000トンの仕向け先不明の成約があったことを公表しており、これも支援材料に。南米では恵みの雨がみられるものの、大豆の作付遅れの改善は厳しいとみられ、大豆市場の売り材料になり切れず。

(CBOTコーン)
9日のCBOTコーンは、波乱含みの中、小反発。期近12月限は前週末比1.00セント高の407.75セント、期近3月限は同1.50セント高の415.25セント。
NYダウの急騰で、原油が急伸するなど、コーンの支援材料になっていたが、しばらく軟調地合いを強いられるなど、上値の重い展開を強いられていた。南米で恵みの雨が確認され、コーンの作付が急ピッチに進展するとの思惑も広がっていた。また、米国のコーン自体の需給バランスはまだ供給過剰でもあり、収穫進展に伴う生産者の売り物増も警戒され、期近12月限は4.01ドル台まで一時急落。その後は株価の急騰に対する連想もあり、買いに転換したとみられる。明日には米農務省が生産高予想や需給報告を明らかにするが、その割に上値の重い展開を強いられていた。大豆買い・コーン売りのスプレッドが影響していたようだ。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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