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NY金が急落し、1700ドル割れ

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NY金が急落し、1700ドル割れ

  • 2020/04/18
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
17日のNY金は、急落し、清算値決定に安値更新をみせていた。NY金期近6月限は前日比32.9ドル安の1698.8ドル、NY白金期近7月限は同8.0ドル安の785.3ドル、NYパラジウム期近6月限は同10.2ドル高の2130.9ドル。
米製薬会社の新型コロナウイルスに対する臨床試験の報道を受け、NYダウ先物が急騰をみせたことで、週末のNY金は急落を強いられる道筋が決定することに。トランプ米大統領も経済再開ガイドラインを示す動きをみせたことも、リスク後退につながり、テクニカルな売りにつながり、大幅安を強いられることに。欧州時間帯序盤に1696.8ドルの安値を示現し、その後、ドル安や値ごろ買いに1722.1ドルまで戻りをみせた。しかし、米国時間帯に入ってジリジリと売り直され、安値更新へ。チャートの悪化もあり、テクニカルな売りにお拍車がかかったという。目先は20日移動平均線の水準までの一段安を指摘する向きも。NYダウが上げ幅を縮小し、またNY州が外出禁止をさらに延長するなど、新型コロナウイルスのリスクを警戒する状況に変わりない中、金が一段安を強いられたことで、さらなる下落も警戒されている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、期近安・期先高となり、ブレントは期近6月限が上伸している。WTI原油期近6月限は前日比0.50ドル安の25.03ドル、北海ブレント期近6月限は同0.26ドル高のドル。RBOBガソリン5月限は同0.56セント高の71.07セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同1.00セント高の95.63セント。
21日に納会を控えたWTI期近5月限は17ドル台まで急落しており、取引中心限月である期近6月限はサヤを売られる展開となり、24ドル台に値を消している。米国の原油在庫が過去3週間で4000万バレル以上も急増していること、トランプ米大統領が2月に指摘した戦略備蓄在庫の積み増しが一向に実施されないこと、米国の原油生産が高水準を維持していること、WTI原油の認証在庫も極めて高い水準にあるため、WTI期近5月限の急落につながり、期近6月限の追随安につながっていた。一方、将来的な需給バランス改善を期待して、期央8月限以降は上伸している。ところで、原油のリグ稼働数は66基減の438基で、2016年10月以来の最も低い水準で、一週間の減少幅としては2015年2月以来の大幅減少となった。前年同期と比較しても47%も減少している。このリグ急減が、原油の大幅減産にまだ直結していないが、いずれ原油減産が表面化するとの見方もあり、WTI期央以降の支援材料に。WTI期近6月限はNY石油製品の上伸を好感して上伸している。ただ、ブレントのその他限月は小幅安を強いられていたが、OPECプラスによる5月からの減産履行に対する懐疑的な見方が重石に。

(CBOT大豆)
17日のCBOT大豆は、5営業日連続の下落となった。期近5月限は前日比4.75セント安の832.00セント、期近7月限は同4.25セント安の841.50セント。
4週間振りの安値まで下落しているが、値ごろ買いも続かず、南米の荷圧迫と米国大豆の輸出不振から戻りは売り場提供となり、ほぼ安値水準で取引を終えた。ブラジルの4月の大豆輸出が月間ベースで過去最高の見通しであるが、ブラジルの通貨安も大きく影響しており、5月も高水準の輸出が想定されている。一方、中国による米国大豆の成約が低調なままで、戻り局面では失望売りも浴びている。

(CBOTコーン)
17日のCBOTコーンは、値ごろ買いの台頭に反発しているが、小幅にとどまる。期近5月限は前日比3.25セント高の323.00セント、期近7月限は同3.50セント高の329.75セント。
NYダウ先物の急騰をキッカケにしてシカゴコーンは再開後から上伸しており、戻り賛成の展開だった。週末要因の買い戻しに値ごろ買いがみられ、一時、5セント以上も上伸。しかし、NYダウ先物が急伸しても、米国コーンの需要が改善され、エタノール需要が急増する訳でもないだけに、結果的には売り場提供に。NY州では外出禁止が再延期されており、なおガソリン需要は厳しい状況に立たされている。エタノール生産もガソリンに対するエタノール混合が決定して以降、最も低い水準だけに、コーンの戻りも限定的。あくまでも週末要因のポジション調整による自律反発との見方が強い。

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