株式会社フジトミは投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

NY白金とシカゴ大豆・コーンが急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

ピックアップコンテンツ

  • 2017年12月2日くりっくセミナー
  • メキシコペソ円取引開始
  • トレーダーズショップ
  • TOCOMスクエア
  • 投資詐欺にご注意
  • フラッシュプレイヤー
商品市場情報

NY白金とシカゴ大豆・コーンが急落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2017/09/13
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
12日のNY金は続落も、下げ幅を縮小している。NY金期近12月限は前日比3.0ドル安の1332.7ドル、NY白金期近10月限は同12.3ドル安の986.5ドル。
国連安保理での北朝鮮への追加制裁が採択されたが、当初案からかなりトーンダウンしたため、北朝鮮リスクの後退が指摘され、NY金は失望売りから1330ドル割れへ。週足のチャート上での穴埋めを完了し、1326.7ドルまで下落したが、ドル安・ユーロ安が進行し、パラジウムの急反発が心理面の支援材料にもなったようで、1330ドル台を回復し、その後は狭いレンジで推移していた。パラジウムはNYダウの急伸を好感していた。一方、NY白金は大幅続落となったが、世界的にディーゼル車の販売に関して、予想以上に縮小・撤退の動きを強めているため。ディーゼル車での自動車触媒の需要の依存度が高いのが白金だけに、白金の需要縮小がこれまで予想した以上のペースで早くなるとみられている。ガソリン車からEV車へのシフトはかなりの時間を要するが、ディーゼル車からガソリン車へのシフトは加速度的なペースで予想される。NY白金は戻りをみせても、20日移動平均線が壁になっていた。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
12日のWTI原油は続伸。WTI原油期近10月限は前日比0.16ドル高の48.23ドル、北海ブレント期近11月限は同0.27ドル高の54.27ドル。RBOBガソリン10月限は同2.18セント高の165.63セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同0.21セント安の174.06セント。
ブレントのサヤを買われることになったが、OPECの減産の動きとハリケーンの影響による米国原油増産ペースの鈍化が支援材料になっていた。本日、OPEC月報と米EIAがそれぞれ月報を明らかにしている。OPEC月報ではOPECの産油量が4か月振りに減少したことが明らかにされた。8月末にすでにロイターがOPECの減産を指摘していたが、OPECが発表したことで改めて支援材料になっていた。その後、米EIAの月報では米国の原油増産ペースが2017年は鈍化すると指摘されたが、ハリケーンの影響と推測される。その一方、2018年の増産ペースを拡大しており、発表後に上げ一服へ。2018年の増産ペースも鈍化するとの思惑もあったため。

(CBOT大豆)
12日のCBOT大豆は大幅続落。期近11月限は前日比9.50セント安の950.50セント、期近1月限は同9.25セント安の960.75セント。
注目の米農務省が発表した米国大豆の生産高予想は44億3100万ブッシェル(前月は43億8100万ブッシェル)、イールドは49.9ブッシェル(同49.4ブッシェル)、米国の期末在庫は4億7500万ブッシェル(同4億750万ブッシェル)。生産高予想の事前予想平均は43億2800万ブッシェル(イールドは48.8ブッシェル)で、生産高は予想外のかなり弱い内容だった。イールドは引き下げられるものの、トレンドイールドの48.0ブッシェルを上回るとみられていたが、さらに引き上げられ、50ブッシェルに迫る水準となり、過去最高の大豊作がより確実視される状況となった。新穀11月限は9.40ドル割れをみせたものの、その後、下げ幅を縮小し、20日移動平均線近くまで戻りをみせたが、実勢悪を警戒して戻り切れず。大豊作観測が強まる中、シカゴは収穫期の一段安のパターンをみせつつある。

(CBOTコーン)
12日のCBOTコーンはかなり弱気な米農務省発表を嫌気して急反落となった。ただし、引けにかけて下げ幅を縮小したが、小麦の急伸に追随して買い戻しが促されたとみられる。期近12月限は前日比6.00セント安の351.50セント、期近3月限は同6.25セント安の363.50セント。
米農務省発表前から軟調地合いを強いられ、5セント前後の下落をみせていたが、発表後には10セント以上も急落している。さて、米農務省が発表した米国コーンの生産高予想は141億8400万ブッシェル(前月は141億5300万ブッシェル)、イールドは169.9ブッシェル(同169.5ブッシェル)、米国の期末在庫は23億3500万ブッシェル(同22億7300万ブッシェル)。生産高予想の事前予想平均は140億3500万ブッシェル(イールドは168.2ブッシェル)を大きく上回ることになったが、下方修正との見方が一般的だっただけにまさに予想外の発表だったため、失望売りにつながったといえる。新穀12月限は3.50ドルを8月末の安値である3.4425ドルに迫る動きをみせた。豊作期待の中、これから収穫期を迎えるが、ハーベストプレッシャーを意識するだけに、一段安必至との声は多い。

一覧へ戻る

ピックアップコンテンツ

  •