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NYダウの大幅続落に対するヘッジでNY金は買われ、1700ドル台回復

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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NYダウの大幅続落に対するヘッジでNY金は買われ、1700ドル台回復

  • 2020/05/02
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
1日のNY金は、NYダウの大幅続落に対するヘッジ買いの台頭で上伸し、1700ドル台を回復している。NY金期近6月限は前日比6.7ドル高の1700.9ドル、NY白金期近7月限は同39.1ドル安の773.9ドル、NYパラジウム期近6月限は同68.2ドル安の1887.8ドル。
NYダウは連日の大幅安を演じており、さすがに金もヘッジ買いが再燃し、安値から30ドル以上も出直りをみせていた。前日まではドル安や米長期金利の高止まりを嫌気して急落していた。また、新型のコロナウイルスのリスク後退を警戒しファンドの資金引き揚げがみられ、下げに拍車がかかっていた。経済活動再開の動きや治療薬に対する承認の動きが金の売り材料になっていた。しかし、株価の急落によって、新型のコロナウイルスのリスクがそう簡単に解消される状況にないとの認識もあり、高値から一気に60ドルも急落したことも、値ごろ買いが仕掛け易かったようだ。5月早々、再びかい直されたことで、金の評価が見直されるか注目。白金は株安をキッカケにして実勢悪が認識され、800ドルを壁にした動きになりつつある。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
1日のWTI原油は、清算値決定にかけ波乱含みとなったが、期近2限月のみ上昇し、その他限月は反落している。WTI原油期近6月限は前日比0.94ドル高の19.78ドル、北海ブレント期近6月限は同0.04ドル安の26.44ドル。RBOBガソリン6月限は同1.74セント安の76.63セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同3.70セント安の79.61セント。
前日同様、WTIは清算値決定にかけて期近6月限は上伸をみせ、20.40ドルまで買い直された。その前まで19.60ドル台で推移していたが、一気の急伸である。ただし、前日のような高値更新にはならず、20.48ドルの高値水準が壁になっていた。その後、あっさり20ドルを割り込み、高値から1ドル以上も値を崩す場面も。また、期央以降は下落しており、1ドル以上の下げもみせている。米国国内の原油の供給過剰が一層深刻化し、需給バランスの改善は当面、期待するとの見方がまた高まっているため。前日は清算値決定前の水準からその後の20ドル台示現まで、4ドルも期近6月限は一気に急騰したが、5月からの協調減産を意識したファンドの思い切った仕掛けが影響した模様。しかし、米国の原油生産はなお高い水準を維持しているだけに、期央限月以降は追随せず。今後とも期近6月限の波乱の展開に振り回されることになりそうだが、相場をみる上では期央以降の動きに注目すべきである。ブレントも一時、期近限月がプラス圏を回復したが、期央以降は大きく売られている。米国での経済活動再開に対する期待もあり、買い直されていた石油製品が早々に反落しているが、実際の石油需要の改善は限定的とみられているため。

(CBOT大豆)
1日のCBOT大豆は、前日の急伸に対する高値警戒から反落している。期近7月限は前日比6.25セント安の849.00セント、期近11月限は同4.25セント安の853.50セント。
中国が米国大豆の成約を活発化させているが、時期的には米国大豆は輸出の端境期に入っており、この好調な成約が実際の輸出につながるかどうか懐疑的な見方も台頭。また、トランプ米大統領は米国の食肉生産の維持を命じたものの、その加工に携わる労働者の多くが感染しているだけに、タイソンフードは工場再開に否定的であり、大豆粕の需要回復期待もトーンダウンしている。期近7月限は再び20日移動平均線を下回って取引を終えた。

(CBOTコーン)
1日のCBOTコーンは、前日の急伸に対する利益確定売りに小反落。期近7月限は前日比2.00セント安の318.00セント、期近12月限は同1.25セント安の336.00セント。
前日は月末要因のポジション調整かたがた、上伸したが、米国コーンの需要改善には程遠いとの認識か早々に売り直され、終日、軟調地合いを強いられた。NYガソリンが早々に売られており、米国でのガソリンの需要改善がまだ厳しいとの認識がシカゴコーン市場でも台頭。結果的にエタノール需要の不振の長期化が再び懸念されていた。週明けにはまた、弱気な作付進捗率が示される可能性も高く、一段安必至とみられている。また、14日の納会まで、期近5月限での受け渡しが可能となるため、大量の渡し物の出現に、3ドル割れも警戒されている。

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