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高値警戒から海外原油は急反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

高値警戒から海外原油は急反落

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/01/12
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
11日のNY金は反発。NY金期近2月限は前日比2.1ドル高の1289.5ドル、NY白金期近4月限は同8.1ドル安の818.0ドル。
一段のドル安を背景にして、アジアの取引時間帯に金は買い進まれ、1295.7ドルの高値を示現。ただ、1300ドルに対する抵抗もあり、その後はしばらく1290ドル台前半でのもみあいとなった。米国の取引時間帯に入ってドル高が進行すると、利食い売りが膨らみ、1287.0ドルまで一気に値を消し、一時、マイナス圏に入った。ただ、米長期金利の低下がみられたこともあり。また1290ドルを何とか回復するなど、上昇している。結果的にここ最近のレンジ内の取引に終始している。英国議会でのEU離脱案の採決が15日に予定されているが、週明けの為替市場の動向に注目すべきとの声が多い。パラジウムは一段と上伸したが、1300ドルを前にして利食い売りが台頭し、上げ幅縮小へ。白金は830ドルを前にした足踏みで急落している。パラジウムからの白金への自動車用触媒のシフトが今年はかなり厳しいとみられ、実勢悪が認識され、白金は戻り売り歩調をみせている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
11日のWTI原油は急反落。WTI原油期近2月限は前日比1.00ドル安の51.59ドル、北海ブレント期近3月限は同1.20ドル安の60.48ドル。RBOBガソリン1月限は同3.00セント安の140.07セント、NYヒーティングオイル期近1月限は同2.64セント安の187.97セント。
欧州時間帯に急伸し、WTI期近2月限で53.31ドルの高値を示現した。期近2月限としては昨年12月13日以来の高値となったが、その13日の高値である53.50ドルを上抜けず、その後の利食い売りにつながることに。利食い売りにアッサリ53ドルを下回り、テクニカルな売りも手伝って、米国時間帯には52ドルまで値崩れをみせた。ドル高が進行したことで、一層売られ、51.18ドルの安値を示現。その後、52ドル台を回復したが、米ベーカー・ヒューズによる原油リグ稼働数が発表された後、また大きく売り直され、51.20ドルの安値を示現した。原油のリグ稼働数は2週連続で減少したが、調整安の局面では支援材料に評価されず。ドル高が進行したことで、弱気な米EIAの在庫統計に再評価されたことが急落につながったという。在庫統計で、石油在庫は2週で3300万バレル以上も急増しているが、過去経験したことがない大幅増加だったが、全く無視して原油は大きく買い進まれていた。その強引な買いに対する高値警戒といえる。

(CBOT大豆)
11日のCBOT大豆は買い戻しに小幅ながら上昇している。期近3月限は前日比3.75セント高の910.50セント、期近5月限は同3.50セント高の923.75セント。
7-9日における米中貿易交渉において、米国大豆の輸入拡大の指摘もあったが、実際の中国の成約はみられず、結果的に前回同様、知ったらしまいで前日、シカゴ大豆は急落している。その急落に対する週末要因のポジション調整の動きがみられ、買い戻しに反発することに。米農務省の生産高予想や需給報告、全米在庫は結果的に発表されず。政府機関の一部閉鎖の影響で、いつ発表されるかわからないという。ところで、ブラジルの民間調査会社のアグラルは11日、ブラジル大豆の収穫進捗率を明らかにした。平均で2.1%(前年2.0%、平年1.7%)で、パラナが6%、マトグロッソが3.9%。ブラジル大豆の生産高下方修正が相次いでいるものの、過去最高の生産高には変わりはなく、順調な収穫進展は今後の荷圧迫になる恐れもある。

(CBOTコーン)
11日のCBOTコーンは前日の急落に対する週末要因のポジション調整かたがた、反発している。期近3月限は前日比2.75セント高の379.00セント、期近5月限は同2.75セント高の387.25セント。
取引再開から上伸しており、アジア時間帯で期近3月限は3.80ドルを試す水準まで上昇したものの、結果的に上抜けず。小麦が米国の輸出拡大からその後、一段と上昇したものの、コーンは戻り切れず。米EIAの在庫統計で、エタノール在庫がさらに増加するなど、エタノール需要の改善期待が後退しており、ファンダメンタルズ面で3.80ドルは壁になっていたという。米農務省による生産高予想などの重要な発表は結局、見送られた。これも市場ムードの悪化につながっている模様。テクニカル面では20日移動平均線が上値抵抗になっていた。

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