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金は続落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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金は続落

  • 2020/11/18
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
17日のNY金は、続落。NY金期近12月限は前日比2.7ドル安の1885.1ドル、NY白金期近1月限は同9.6ドル高の937.1ドル、NY銀期近12月限は同15.1セント安の2465.1セント。
欧米での新型コロナウイルス感染拡大とそれに伴う経済活動停止の動きは支援材料となり、何度か1890ドル台回復をみせている。しかし、ワクチン開発に対する期待の高まりから、1900ドルを越えて金を買う動きにはブレーキもかかっており、その後、1880ドル台に下押しする展開を続けている。感染拡大に対するリスクもあり、ひとまず1880ドル台を維持しているが、新たなワクチン開発で、良好な結果が報告されると、また下振れするリスクは避けられないという。前日、米モデルナのワクチンの有効性が臨床試験で確認され、早ければ、年内中に米国で承認され、ワクチン接種が開始されることになるか注視している。そうしたシナリオもあるだけに、期近12月限の整理商いの中、期先への乗り換えの買いは消極的であり、整理商いによる値崩れもまた警戒されている。対照的に白金は続伸しているが、中国での需要増加観測が高まっているようだ。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、清算値決定にかけて買い直され、結局は小幅続伸となった。WTI原油期近1月限は前日比0.08ドル高の41.65ドル、北海ブレント期近12月限は同0.07ドル安の43.75ドル。RBOBガソリン12月限は同0.64セント高の115.32セント、NYヒーティングオイル期近12月限は同1.02セント高の123.91セント。
清算値決定にかけてNYダウが下げ幅を縮小したのを好感して、NY石油製品が買い進まれ、WTIもそれに沿って買い進まれることになったようだ。NY株価の急伸に追随する格好で原油も大きく買い進まれ、取引中心限月であるWTI期近1月限は43ドル台まで大きく買い進まれる場面もみられたが、さすがに強引な上昇に対するポジション調整もあり、反落し、一時41ドルを割り込む場面をみせた。欧米での新型コロナウイルス感染拡大による石油需要の悪化やリビアの急ピッチの増産など、需給バランスはかなり良くないが、石油市場ではワクチンによる将来的な需給バランスの改善に対する期待が強く、下げ渋りの様相をみせていた。このため、40ドル割れにも抵抗をみせているフシも。OPECプラスの協調減産幅の拡大観測もあり、次第に売りにくくなるとの声も挙がっている。目先は米APIの在庫統計が注目。清算値決定以降、軒並み水準を切り上げている。

(CBOT大豆)
17日のCBOT大豆は、大幅続伸し、今年の高値を大きく更新している。期近1月限は前日比16.25セント高の1169.75セント、期近3月限は同14.00セント高の1168.50セント。
再開後から買いが先行し、早々に10セント以上の急伸を演じた。米国の取引時間帯に入って上げ幅を拡大、一時25セント以上も大きく買い進まれたが、シカゴ小麦の反落もあり、利益確定売りでその後、上げ幅を縮小した。前日発表されたNOPAの10月の圧砕高で、月間ベースでの過去最高の圧砕高を記録したこと、中国による米国大豆の買い付け期待もなお根強く、ファンドの先高期待の買いにつながっている。すでに南米産は端境期に入っていること、特にブラジルでは中国に対して大豆を輸出し過ぎたことで、国内の大豆が供給タイトな状況となり、米国から輸入を強いられる状況にもなっている。市場では12ドルが十分、射程圏内との声も高まっている。

(CBOTコーン)
17日のCBOTコーンは、期近限月中心に続伸している。期近12月限は前日比3.50セント高の419.75セント、期近3月限は同1.50セント高の425.75セント。
シカゴ大豆の強調地合いと南米の天候リスクが再燃し、コーンも一段と上昇したようだ。南米では恵みの雨が確認され、今後も降雨が予想されているという。しかし、作柄改善にはまだ不十分との声も多くなっており、作付改善観測は大きく後退したという。また、中国による米国コーンの買い付けも期待されており、支援材料に。中国国内の飼料用需要がタイトな状況に陥っており、供給余力がある米国に頼らざるを得ない状況であるとみられている。米農務省はメキシコ向けとして19万5000トンの成約があったことを明らかにしている。11日の高値である4.28ドルを試すかどうか注目されている。引けにかけて小麦が下げ幅を大きくしたこともあり、コーンも追随して軟化し、上げ幅を縮小していた。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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