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経済活動の再開の流れを警戒してNY金は急反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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経済活動の再開の流れを警戒してNY金は急反落

  • 2020/05/09
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
8日のNY金は、急反落している。NY金期近6月限は前日比11.9ドル安の1713.9ドル、NY白金期近7月限は同7.2ドル高の789.3ドル。
注目の米雇用統計で、4月の非農業部門の就業者数は2050万人減(前月87万人減)、失業率は14.7%(同4.4%)で、予想されたように、弱い内容となった。しかし、それを先取りして金は買い進まれた側面もあり、発表後には知ったらしまいで1710.7ドルまで急落。しかし、1710ドル台を維持したこともあり、今後、さらに雇用状況が悪化するとの観測からジリジリと買い直され、米雇用統計の発表から2時間後には1730.5ドルまで戻りをみせた。その後は経済活動の再開に対する思惑から株価が上伸し、米長期金利も上昇傾向をみせたこともあり、大きく売り直され、清算値決定後に1710ドルを割り込み、下げ幅を拡大している。清算値決定後に一段と急落し、米長期金利はまた上昇傾向をみせていることもあり、週明けには改めて1700ドル割れを予想する声も挙がっていた。経済活動の再開の流れは止められず、それによる金利上昇も避けられない状況にある。白金は800ドル台示現も、利食い売りに上げ一服。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
8日のWTI原油は、反発。WTI原油期近6月限は前日比1.19ドル高のドル、北海ブレント期近7月限は同1.51ドル高の30.97ドル。RBOBガソリン6月限は同2.08セント高の95.22セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同6.22セント高の89.93セント。
清算値決定にかけてWTI以外のNYガソリンやヒーティングオイル、それにリンケージしているブレントは高値更新の動きをみせる急伸を演じたが、WTIは高値更新には至らず。米国の原油の減産が限定的で、今後さらに在庫の飽和状態が拡大する懸念がくすぶっているためとみられる。一方で、経済活動の再開の流れから石油需要の改善が期待され、それにリンケージしているブレントは急伸し、期近7月限は清算値決定にかけて31ドル台乗せもみせた。週半ばに付けた32.27ドルの高値には至っていないが、先高期待が伺えるという。週明けも石油製品や株価の動きがポイントに。

(CBOT大豆)
8日のCBOT大豆は、続伸し、2週間振りの高値を示現している。期近7月限は前日比6.25セント高の850.50セント、期近11月限は同6.50セント高の854.75セント。
米中対立が激しくなる中、中国が米国大豆とコーンの購入の動きをみせており、引き続き、大豆市場の大きな支援材料になっていた。大豆の場合、継続的な購入も期待されている。さらに、大豆の主産地である米コーンベルト東部での9日に予想される気温低下による降霜懸念もまた、買い材料に。時期的には再作付が十分可能なだけに、まだ警戒する声は小さく、一段高の材料にされたようだ。

(CBOTコーン)
8日のCBOTコーンは、売り買いが交錯する中、小幅続伸。期近7月限は前日比1.75セント高の319.75セント、期近12月限は同1.50セント高の335.50セント。
中国による米国コーンの大量購入がなお支援材料になっているが、過去の経験から単発の購入にとどまる可能性も高く、イマイチ、支援材料になりきれず。市場では9日土曜日に予想されている米コーンベルト東部の一部での降霜の動向に関心が集まっていた。ただ、この時期の降霜によるダメージは極めて限られ、また、再作付も十分可能なため、ダメージがなければ、週明けは知ったらしまいの急落も警戒されるという。まずは9日の天候に注目。

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