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米FOMC声明後にNY金は急伸を演じる

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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米FOMC声明後にNY金は急伸を演じる

  • 2020/04/30
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
29日のNY金は、米FOMC声明以降、急伸し、1730ドル台回復もみせた。NY金期近6月限は前日比8.8ドル安(2日分合計で10.4ドル安)の1713.4ドル、NY白金期近7月限は同4.0ドル高(同22.6ドル高)の799.6ドル、NYパラジウム期近6月限は同38.7ドル高(同22.6ドル高)の1917.4ドル。
米FOMC前は米長期金利の高止まりやNYダウ急伸もあり、続落を強いられていた。それが米FOMC声明をキッカケにした買い戻しに大きく買い直された。新型のコロナウイルスに対する治験薬の承認が進行していることが金の圧迫要因になっていた。ただ、パウエル米FRB議長の会見で、追加の追加緩和に言及し、まだまだ楽観的な状況ではないことが認識され、安全資産として金が買い直されていた模様。結果的に、米FOMC声明によって、知ったらしまいの買い戻しにつながったとみられる。1700ドルでの下値固めの動きもテクニカルな買いにつながったようだ。白金は欧州時間帯に829.5ドルまで急伸。株高の連想で買われたが、その後、796ドルまで下落したが、今度は金の急伸に追随して800ドル台回復へ。テクニカルな買いが今後も支援材料になるとみる向きも多くなっている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
29日のWTI原油は、期近限月中心に反発している。WTI原油期近6月限は前日比2.72ドル高(2日分合計で2.28ドル高)の15.06ドル、北海ブレント期近6月限は同2.08ドル高(同2.55ドル高)の22.54ドル。RBOBガソリン6月限は同5.05セント高(同6.96セント高)の75.45セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同6.62セント高(同7.34セント高)の77.70セント。
注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比899.1万バレル増となり、事前予想平均の1060万バレル増を下回った。ただ、市場が注目したのは、ガソリン在庫で、前週比366.9万バレル減となった。事前予想平均の250万バレル増と大きく乖離しており、これを受け、米EIAの在庫統計発表後にWTI期近6月限16.78ドルまで急伸した。製油所稼働率が予想に反して改善していたが、ガソリン需要が若干改善したこと、さらにガソリンの輸入が大幅に減少した結果とみられる。前日も上伸していた石油製品の続伸もWTIの支援材料に。ただし、米国原油の供給過剰に変わりないため、その後、WTI期近6月限は14.80ドルまで値を消す場面も。NYダウの急伸もあり、それを好感して15ドル台回復へ。ただ、WTI期先限月は小幅高にとどまっている。WTI期近6月限の波乱の展開から、乖離した動きを続けている。5月1日から始まる産油国の協調減産に対する関心はイマイチ。今回の在庫統計でも米国の原油生産は小幅減少にとどまっており、まだまだ高い水準を維持していることは圧迫要因になるとみられている。

(CBOT大豆)
29日のCBOT大豆は、テクニカルな買いに反発。期近7月限は前日比5.25セント高(2日分合計で0.75セント高)の837.25セント、期近11月限は同4.75セント高(同3.50セント高)の843.75セント。
取引中心限月である期近7月限が8.30ドルを維持したこともあり、テクニカルな買いにつながったという。戻り局面では中国に対する米国大豆の購入期待も支援材料に。実際には南米産に中国は比重を置いており、米国大豆の手当ては限定的とみられている。メキシコ向けの輸出が拡大しており、これは支援材料に。トランプ米大統領が食肉加工工場の操業再開を命じたことも買い材料になっていたが、多くの労働者が感染しており、命じられても、操業再開は厳しい状況に変わりないという。

(CBOTコーン)
29日のCBOTコーンは、エタノール在庫の減少が示されたことを好感して上伸している。期近7月限は前日比2.75セント高(2日分合計で1.75セント高)の314.75セント、期近12月限は同3.25セント高(同4.25セント高)の333.25セント。
米EIAの在庫統計で、エタノール生産がさらに減少していたが、在庫の増加に歯止めがかかり、減少に転じたことがコーン市場での支援材料になっていた。ガソリン需要がやや改善したためとみられる。また、エタノール生産が低水準を維持していることも寄与していた。ただ、それでも高い在庫水準に変わりなく、需給バランスの悪化の改善とはみられていない。期近7月限は前週の安値である3.09ドルを維持したこともテクニカルな買いにつながったようだ。前回同様、さらなる戻りをみせるかどうか注目。

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