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米長期金利の急低下を好感してNY金は急反発

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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米長期金利の急低下を好感してNY金は急反発

  • 2020/05/08
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
7日のNY金は、米長期金利の急低下を背景に急反発している。NY金期近6月限は前日比37.3ドル高の1725.8ドル、NY白金期近7月限は同16.6ドル高の782.1ドル。
清算値決定後にも1730ドル台に急伸するなど、上げ幅を拡大していた。米国経済に対する先行き不透明から債券を買う動きが活発化し、米金利が軒並み急低下し、2年物利回りは過去最低を更新している。米長期金利の指標である10年物の利回りも1%低下したことで、ドル売りが先行。ドル安と米長期金利の低下を好感してNY金は急反発し、清算値決定後に1733.2ドルの高値を示現した。しかし、1730ドル台は長続きせず。清算値決定にかけてWTIが急落したこともあり、金市場での利食い売りも加速し、高値から呆気なく10ドル近く値を消している。NY株式市場は堅調地合いを維持していること、急伸した後のNY金の値崩れも多いことから、金の上値追いの買いはかなり慎重でもある。引き続き、米長期金利から目が離せない。白金は金の急伸に追随して戻りをみせたが、上げ幅は限定的。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
7日のWTI原油は、清算値決定にかけて大きく売られ、WTIは全面安の展開となった。WTI原油期近6月限は前日比0.44ドル安の23.55ドル、北海ブレント期近7月限は同0.26ドル安の29.46ドル。RBOBガソリン6月限は同5.45セント高の93.14セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同1.31セント高の83.71セント。
世界的な経済活動の再開による石油需要の改善を期待してNYガソリンがリードする格好で石油市場全面高となり、特に欧州時間帯の序盤に上げに拍車がかかった。WTI期近6月限は前日の高値の26.08ドルを上抜き、26.74ドルの高値を付けた。ただ、経済活動の再開は軒並みかなり慎重であること、このため、石油需要の伸びも限定的とみられ、米国取引時間帯に入ると、高値警戒からの利食い売りが先行することになった。特に米国の石油の需給バランスの改善はまだまだ難しく、当面、供給過剰が続くとみられ、それを嫌気して、清算値決定にかけてパニック的な売りが膨らみ、WTIの値崩れにつながった模様。期近6月限は清算値決定後に22.94ドルまで急落し、高値から3.80ドルも急落している。WTIの値崩れに追随してブレントもマイナス圏まで売られ、安値更新をみせていた。

(CBOT大豆)
7日のCBOT大豆は、期近限月中心に急反発している。期近7月限は前日比11.25セント高の843.75セント、期近11月限は同7.75セント高の847.00セント。
中国が米国コーンのまとまった船積みを実施しているが、近いうちに大豆も同様の船積みを行うとの見通しが示されたことを好感して大豆も急伸している。出直りのキッカケは原油相場の急伸だったが、その後は大豆独自の支援材料が上げ幅を拡大していた。コーン市場ほどではないが、米コーンベルト東部の一部での降霜懸念も支援材料に。まだ、大豆の作付は序盤であるため、市場の反応はイマイチ。

(CBOTコーン)
7日のCBOTコーンは、反発している。期近7月限は前日比4.00セント高の318.25セント、期近12月限は同3.00セント高の334.25セント。
米農務省は中国向け68万6000トンの米国コーンが船積みされたことを明らかにしている。中国向けの輸出は予想外だったこともあり、期近7月限は3.20ドル台回復もみせた。さらには、イリノイ、インディアナ、オハイオ、ミシガンのそれぞれ一部で土曜日に降霜リスクが指摘された。最低気温がマイナス2℃からマイナス4℃まで低下するとの予報も出ており、作付が進展しているコーンや春小麦に対する影響が懸念されることに。ただし、必ずしも降霜による被害がみられる訳でもなく、また気温低下は一時的なこともあり、結果的に新穀限月の上値は重く、期近7月限は3.20ドル台を維持できず。土曜日に降霜がなければ、週明けにまた売り直されることになるとの声が支配的。これまで同様、自律反発の様相といえる。

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