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米長期金利の急上昇を嫌気してNY金は急落し、清算値決定後に下げ幅拡大

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

米長期金利の急上昇を嫌気してNY金は急落し、清算値決定後に下げ幅拡大

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/14
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
13日のNY金は、米長期金利の急上昇を嫌気して急落し、1500ドル割れを演じている。NY金期近12月限は前日比7.9ドル安の1499.5ドル、NY白金期近10月限は同0.4ドル安の952.2ドル、NYパラジウム期近9月限は同3.9ドル安の1600.9ドル。
欧州取引時間帯には1500ドル台での底固い動きを好感したテクニカルな買いが影響して金は1516.6ドルの高値を付けるなど、上伸していた。しかし、その一方で米長期金利の上昇が続いており、1.80%を越えていた。米国取引時間帯に入っても米長期金利は急上昇しており、1.88%台に乗せる場面もみせた。この急ピッチの上昇をさすがに無視できず、金市場からの資金引き揚げが加速し、あっさり1500ドル割れを果たした。ECBによる量的緩和再開で戻した高値から40ドル近くも売り直されており、行って来いの展開をみせている。テクニカル面では改めて40日移動平均線を割り込む場面をみせているが、現在の米長期金利の水準からみて、50日移動平均線の1482ドルを視野に入れた一段安も警戒されるとの声も挙がっていた。金以上に銀の急落が目立っており、ストップロスの売りが相次いでヒットしたとみられる。白金とパラジウムは南アのストライキ懸念から下げ渋っていた。金は清算決定後に安値更新をみせている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
13日のWTI原油は、小幅ながら続落している。WTI原油期近10月限は前日比0.24ドル安の54.85ドル、北海ブレント期近11月限は同0.16ドル安の60.22ドル。RBOBガソリン10月限は同0.01セント高の155.31セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同0.73セント安の187.78セント。
週末要因の買い戻しに出直りをみせたものの、売り場提供となり、清算決定にかけて下げ幅を拡大し、55ドルを割り込んでいた。OPECプラスで何も決定しなかったこと、世界的な石油の需給バランス悪化を示唆する月報が相次いだことから、戻りは限定的に。WTI期近10月限は週明けにも54ドルを改めて試すとみられているが、需給バランス悪化から下振れも警戒されている。米ベーカー・ヒューズが発表した原油のリグ稼働数は4週連続で減少し、2017年11月以来の低い水準ながら、生産効率化の影響もあり、支援材料になりきれず。

(CBOT大豆)
13日のCBOT大豆は、続伸。期近11月限は前日比2.75セント高の898.25セント、期近1月限は同2.50セント高の911.50セント。
中国の新華社通信が伝えたところによると、米国大豆に課している関税を廃止するという。米中貿易交渉において、変化の兆しがみられたこともあり、大豆は一段と上伸し、新穀11月限は9ドルの大台回復もみせた。ただし、さすがに高値警戒からの利食い売りもみられ、上げ幅を縮小している。中国の米国大豆の成約も米農務省が報告していたが、その規模はまだ限定的。新穀11月限の200日移動平均線は9.15ドルにあるため、一段高を期待する声も多い。

(CBOTコーン)
13日のCBOTコーンは、前日同様、大豆の上伸を好材料にして続伸している。期近12月限は前日比2.00セント高の369.25セント、期近3月限は同2.00セント高の381.75セント。
コーン独自の材料としては、20日移動平均線を維持する動きをみせたこともあり、テクニカルな買いが期待されること、主産地イリノイの作柄悪化を背景に、10月の生産高予想ではイールドの一段と低下も予想されている。目先は週明けに発表される作柄状況で、イリノイの動向が関心を集めるとみられ、さらに悪化すれば、新穀12月限は3.80ドルを意識した展開も想定されるという。米農務省の生産高予想が影響を与える相場つきにはなっていない。

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