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米長期金利の上昇を嫌気してNY金は急反落し、5月の上昇幅を解消

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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米長期金利の上昇を嫌気してNY金は急反落し、5月の上昇幅を解消

  • 2020/05/07
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
6日のNY金は、米長期金利の上昇を嫌気して急反落し、1680ドルに値を消している。NY金期近6月限は前日比22.1ドル安(4日分合計で5.7ドル安)の1688.5ドル、NY白金期近7月限は同19.2ドル安(同47.5ドル安)の765.5ドル。
世界的な経済活動再開の動きを受け、米長期金利の上昇し、0.7%台に急上昇している。金利を生まない金にとっては大きな売り材料となり、5月に入っての上昇幅を解消している。金ETFは3営業日連続で増加しているが、米長期金利の上昇を前にして、支援材料になり切れず。経済活動再開の動きはしばらく加速するとみられるだけに、金にとっては目先、厳しい局面が予想されている。白金は急落へ。欧州での経済活動再開の動きも支援材料になり切れず。特に自動車大国であるドイツの自動車生産の回復は限定的であることも影響しているようだ。当面、1割程度の生産にとどまる見通しで、それも小型車中心。白金の触媒用需要はまだまだ厳しく、テクニカルな買いに800ドル台まで急伸していたが、実勢悪から売り直されている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
6日のWTI原油は、利食い売りに反落し、期央限月以降は1ドル以上の下げを演じた。WTI原油期近6月限は前日比0.57ドル安(4日分合計で5.15ドル高)の23.99ドル、北海ブレント期近7月限は同1.25ドル安(同3.24ドル高)の29.72ドル。RBOBガソリン6月限は同2.44セント安(同9.32セント高)の87.69セント、NYヒーティングオイル期近6月限は同7.20セント安(同0.91セント安)の82.40セント。
注目の米EIAの在庫統計で、原油在庫は前週比459.0万バレル増で、事前予想平均の780万バレル増を下回った。また、ガソリン在庫は同315.8万バレル減で、かなりの大幅減少といえる。対照的に中間留分在庫は同951.8万バレル増と、事前予想平均の290万バレル増を大きく上回ることになった。ただし、WTIはこの発表前から利食い売りが先行し、米EIAの在庫統計発表の2時間前には22.58ドルの安値を示現。発表後に24.31ドルまで切り返したが、マイナス圏に変わりなし。世界的な経済活動の再開を手掛かりにして、かなり大きく戻してきただけに、米EIAの在庫統計は支援材料になり切れず。一方で、需要悪化もあり、在庫が急増したことを嫌気して、NYヒーティングオイルが急反落し、原油やガソリンの圧迫要因になっていた。ガソリン需要はさらに改善しているが、以前のような水準まで改善することはかなり厳しく、ひとまず、楽観ムードが一巡する可能性もあるという。その意味で、WTI期央限月以降が1ドル以上も清算値ベースで急落している。

(CBOT大豆)
6日のCBOT大豆は、実勢悪を警戒して反落。期近7月限は前日比6.75セント安(4日分合計で22.75セント)のセント、期近11月限は同7.25セント安(同18.50セント安)の839.25セント。
新型のコロナウイルスの発生源を巡る米中の対立によって、中国による米国大豆の成約に与える影響が懸念され、また値を崩している。新穀限月は続落しているが、急ピッチの作付進展が圧迫要因に。20日移動平均線までの戻りが売り場提供となり、その後はジリ貧を継続している。南米の豊作の下での輸出攻勢もなお懸念材料になっており、期近7月限の8.30ドル割れも避けられないとの声も多い。

(CBOTコーン)
6日のCBOTコーンは、反落。期近7月限は前日比3.00セント安(4日分合計で5.25セント安)の314.00セント、期近12月限は同3.25セント安(同5.50セント安)の331.00セント。
米EIAの在庫統計で、前週に続いてエタノール在庫が減少しているが、ガソリン需要の改善が影響している模様。また、エタノール生産もようやく増加に転じるなど、コーンにとっては強い在庫統計が久し振りに示されることになった。しかしながら、市場ではある程度、織り込み済みと評価され、原油の値崩れに合わせて値を消すこととなった。米国コーンの急ピッチの作付進展もあり、作付意向面積を上回る高水準の作付期待もあり、新穀限月の圧迫要因になっていた。エタノール需要は改善に向かうとみられるが、本格的な改善には程遠く、長期的な低迷は続くとの見方が支配的。

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