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米国産穀物レポート

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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商品市場情報

米国産穀物レポート

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/07/12
  • 齋藤
  • エクスプレスコメント

シカゴ穀物市況

 シカゴコーンは波乱含みの中、急伸している。小麦は米農務省の需給報告を受け、急騰を演じ、その小麦急騰をキッカケにして、コーンも買い直され、大豆はコーン・小麦の急伸に追随高を演じた。
米農務省の需給報告(下記参照)で、コーンは弱い内容となった。発表後に急落したが、結果的には買い場提供に。8月には実地調査に基づく第一回生産高予想が発表されるため、今回の弱気な需給報告を引きずる状況ではないこと、小麦の世界の在庫が事前予想を下回る内容となり、異常気象による供給不安が再燃し、小麦が急伸。その値動きをみて、米コーンベルトの来週のホット&ドライ予報も再認識され、コーンの大幅高につながったとみられる。
民間の天気予報機関では、米コーンベルトのホット&ドライ予報を継続しており、天候リスクを買う動きにつながった。それでも新穀12月限は週明けの高値である4.48ドルには至らず。ただし、天気予報次第で、週末にはその水準までの一段高も期待されている。
引け間際に急伸し、コーン新穀12月限は週明けの高値である4.48ドルを上抜く場面も。天候リスクを警戒する状況が強まったといえる。

情報分析

・米農務省の需給報告
11日(日本時間12日深夜1時)に米農務省は需給報告を明らかにしているが、その要旨と分析は下記の通り。

<2019年度の米国の期末在庫> 単位: 憶ブッシェル
今回発表  予想平均    予想レンジ   前月発表
コーン  2.010  1.692  1.450-1.975  1.675
大豆   0.795  0.812  0.558-1.040  1.045
小麦   1.043  1.043  0.990-1.092  1.072

<2019年度の米国のイールド予想>
今回発表  予想平均   予想レンジ   前月発表
コーン  166.0   165.0  162.0-167.0  166.0
大豆    48.5   48.57   47.0- 51.0   49.5

<<分析>>
(コーン)
米国コーンのイールドは据え置かれたが、作付面積が6月末に発表された作付面積の9170万エーカー(前月は8980万エーカー)を用いた結果といえる。このため、机上の生産高予想は138憶7500万ブッシェル(同136億8000万ブッシェル)に上方修正された。
供給増の影響で、期末在庫は事前予想の上限を上回る水準まで上方修正された。在庫率は11.8%から14.1%に急上昇している。
弱い内容と評価されるが、8月には実地調査に基づく第一回の生産高予想が発表され、ここでは作付面積やイールドが大幅に見直されることになるため、今回の発表が今後、影響することはないといえる。

(大豆)
米国大豆のイールドはほぼ事前予想通りの内容となった。机上の生産高予想は38億4500万ブッシェル(前月は41億500万ブッシェル)に大幅に下方修正された。これも予想された範囲で、期末在庫の下方修正も予想に近い内容だったといえる。
コーン同様、8月の第一回生産高予想によって、作付面積やイールドが大きく変わるとみられる。

東京米国産穀物相場の見通し

 東京トウモロコシは一時急落も、シカゴ同様、買い場提供に。ここまでの下げ渋りを踏まえると、急伸には警戒すべきだが、円安とシカゴの大幅高の勢いもあり、2万5300円台は仕方ないとみる。米コーンベルトの気温もかなり上昇しており、買い先行の展開に東京もなりそうだ。追撃買いも検討へ。
東京一般大豆は値付かずを継続。

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