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米国の暖冬予報を嫌気して海外石油市場は

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

フジトミ証券株式会社 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在はフジトミ証券株式会社にて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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米国の暖冬予報を嫌気して海外石油市場は

  • 2021/10/22
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
21日のNY金は、米長期金利の上昇を嫌気して反落。NY金期近12月限は前日比3.0ドル安の1781.9ドル、NY白金期近1月限は同2.6ドル安の1049.7ドル、NY銀期近12月限は同27.5セント安の2417.0セント。
アジア取引時間帯にインフレヘッジの買いが台頭し、1790ドル台まで急伸したが、米長期金利の上昇や、非鉄や原油の急落によるインフレヘッジの買いが後退し、1770ドル台に値を消す軟調地合いを強いられることに。米長期金利の上昇をこなしながら、インフレヘッジの買いが優勢になりつつあったが、非鉄と原油の急反落が決め手となり、改めて米長期金利の上昇を警戒する状況に逆戻りしている。今回もインフレヘッジの買いが長続きしなかったが、これまでの異なり、商品市況の悪化がヘッジ買いを後退させていた。非鉄急落を嫌気して、銀やパラジウムが急落していた。白金の下げは限定的に。割安な値位置を踏まえた連想買いが影響した模様。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
21日のWTI原油は、急反落し、一時80ドル台まで深押しをみせた。WTI原油期近12月限は前日比0.92ドル安の82.50ドル、北海ブレント期近12月限は同1.21ドル安の84.61ドル。RBOBガソリン11月限は同2.83セント安の248.01セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同4.32セント安の254.91セント。
米環境大気局(NOAA)は今冬の米国は温暖な天候になるとの予報を明らかにした。このため、エネルギー需要の後退が懸念され、天然ガス相場が急落し、石油市場でも利益確定売りの動きに拍車がかかり急落を強いられたという。WTI期近12月限は82ドルを米国取引時間帯の序盤に割り込むと、ストップロスの売りがヒットし、80.79ドルの安値まで急落。ただ、ここにきての米国での好調な石油需要もあり、NY石油製品の出直りも影響し、WTI期近12月限は清算値決定にかけて大きく買い直され、ストップロスの売りがヒットする前の82ドル台回復もみせた。世界的なタイトな需給バランスに変わりはなく、目先的には買い場提供になったとの指摘も。

(CBOT大豆)
21日のCBOT大豆は、急反落。期近11月限は前日比22.50セント安の1223.00セント、期近1月限は同22.75セント安の1232.25セント。
南米の作付に理想的な天候とテクニカルな売りを浴びていたという。米農務省が明らかにした週間輸出成約高は288万トンの高水準だったが、支援材料になり切れず。期近11月限は12.50ドルを壁にして、20日移動平均線、50日移動平均線を相次いで下回ることに。南米では大豆の作付が始まっているが、かなり順調に進展しているという。ブラジルでは過去最高の生産高が期待されており、シカゴコーンの相当な重石に。また、原油相場の急落も圧迫要因となり、植物油が急反落し、大豆の売り材料になっていた。

(CBOTコーン)
21日のCBOTコーンは、他市場の値崩れに追随安となった。期近12月限は前日比6.75セント安の532.50セント、期近3月限は同6.75セント安の541.00セント。
シカゴ大豆や小麦、さらに原油の急落もあり、コーン市場でも手じまい売りは膨らみ、期近12月限は5.30ドルを試す下押しとなった。下落局面では、生産者の換金売りが後退ししたため、ひとまず5.30ドル台は維持していた。エネルギー価格の高騰によって、エタノール需要が高まりをみせており、生産も急増しているが、原油の急落を警戒して支援材料になり切れず。引き続き、大豆や原油の動きに翻弄されるとみられている。

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