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海外石油市場は早々、反落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外石油市場は早々、反落

  • 2020/10/24
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
23日のNY金は、売り買いが交錯し、清算値決定後にまた、マイナス圏に沈む場面もみせた。NY金期近12月限は前日比0.6ドル高の1905.2ドル、NY白金期近1月限は同22.7ドル高の906.7ドル、NY銀期近12月限は同3.4セント安の2467.5セント。
欧州時間帯でドル安・ユーロ高が進行したため、1910ドル台での上値追いの展開をみせ、一時1917.3ドルの高値を付けた。米追加経済対策の不透明さもドル安・ユーロ高につながったとみられる。しかし、強気の米経済指標が明らかになると、金が大きく売られ、また高値から20ドル以上も急落し、再び1900ドル割れへ。来週、7-9月期の米GDP・速報値が明らかにされる予定だが、前期が大幅に落ち込んだ反動もあり、極めて強い数字が示されるとみられており、それも警戒して、強気の米経済指標には敏感な状況となっている。マイナス圏に沈んでいるが、1900ドル台は維持している。白金は急伸し、一時920ドルまで買い進まれたが、薄商いの中、ストップロスの買いがヒットしたためとみられている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
23日のWTI原油は、反落。WTI原油期近12月限は前日比0.79ドル安の39.85ドル、北海ブレント期近12月限は同0.69ドル安の41.77ドル。RBOBガソリン11月限は同1.92セント安の113.89セント、NYヒーティングオイル期近11月限は同0.94セント安の115.13セント。
欧米での新型コロナウイルスの感染拡大による石油需要の悪化が懸念され、早々に売り直されることに。欧米での新規感染者がさらに拡大しており、経済に与える影響もかなり深刻な状況であるという。また、米国でも中西部中心に新規感染者が急増している。こうした状況の中、WTIは41ドルを壁にして39ドル台に売り直され、前日の安値も更新している。新規感染者拡大の流れに変わりはなく、石油需要のさらなる後退懸念から39ドル割れも週明けは避けられないとの見方も少なくない。需給バランスは悪化しつつあり、週半ばに米ゴールドマンサックスが指摘した2021年の石油相場の上昇見通しは影に隠れてしまった。

(CBOT大豆)
23日のCBOT大豆は、急反発。期近11月限は前日比13.00セント高の1086.75セント、期近1月限は同12.75セント高の1085.00セント。
取引終了の30分前にストップロスの買いがヒットして、一気にプラス圏に急上昇し、高値水準で取引を終えることになった。その30分前までは軟調地合いを強いられていた。中国の米国大豆の成約がやや鈍化していること、大豆価格の高騰を踏まえて、乾燥した天候で作付遅れが深刻化しつつある南米で、やや強引に大豆の作付を実施するとの思惑も出て、上値の重い展開に。引けにかけて、10.74ドルを上抜き、一気にストップロスの買いがヒットしたが、上昇局面では南米の乾燥リスクも買い材料になっていた。足踏みしながら、期近11月限は11ドルの大台を目指すとの声も。

(CBOTコーン)
23日のCBOTコーンは、5営業日連続の上昇となり、その5営業日連続で高値更新となった。期近12月限は高値引けとなっている。期近12月限は前日比3.75セント高の420.00セント、期近3月限は同2.00セント高の420.25セント。
中国の通関によって9月に100万トンのコーンを購入したことが明らかにされた。中国国内の飼料用需要と国内の供給タイトを背景に、さらに数百万トン単位のコーンの輸入が必要であるとの中国の情報筋の話もあり、米国コーンの輸出需要拡大観測から、続伸につながったという。米農務省は仕向け先不明として10万トンの成約があったことを明らかにしているが、市場では中国とみている。また、最大の米国コーンの輸入国であるメキシコも南米の供給不安から、米国コーンの手当てを加速するとみられている。期近12月限は4.20ドルちょうどで取引を終えたが、2019年夏場の高値である4.60ドルを意識した強調地合いを期待する声も少なくない。

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※当ページの内容はあくまで商品先物取引に関する情報提供を目的としたものですが、内容の無断掲載や引用等は固く禁じます。

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