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海外石油市場は大幅安、供給過剰を指摘され

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外石油市場は大幅安、供給過剰を指摘され

  • 2020/01/23
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
22日のNY金は、清算値ベースで小幅安。NY金期近2月限は前日比1.2ドル安の1556.7ドル、NY白金期近4月限は同13.8ドル高の1021.3ドル、NYパラジウム期近3月限は同102.9ドル高の2335.6ドル。
アジア取引時間帯で1550ドルちょうどまで急落したが、そこでは値ごろ買いもみられ、大きく戻りをみせ、欧州時間帯に1559.8ドルの高値を付けた。米国取引時間帯にも1559ドルまで買い進まれていたが、1560ドルに対する上値の重さもあり、結果的に1550ドル台でのボックス圏の取引となった。IMFは2020年の世界の成長予測の伸びを3.4%から3.3%に引き下げした。また、リスク回避として貴金属が買われたことも言及しており、金の支援材料に。また、米ムーディーズが香港の格下げを行ったこと、新型のコロナウイルスの拡大も金市場の買い材料になっていた。しかし、その一方で、NY株式市場がリスク要因にもかかわらず、上伸する動きをみせているため、結果的に金の上昇は抑制されていた。また、非鉄の続落を嫌気してNY銀の値崩れも金の圧迫要因に。ところで、パラジウムは最高値を更新し、清算値決定後も上げ幅を拡大していた。米国での自動車触媒需要の拡大と南アやロシアの供給減が一段高要因に。このパラジウム急騰に乗じてまた白金も買い進まれているが、白金の実勢悪に変わりなし。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
22日のWTI原油は、大幅安を強いられた。WTI原油期近3月限は前日比1.64ドル安の56.74ドル、北海ブレント期近3月限は同1.38ドル安の63.21ドル。RBOBガソリン2月限は同5.69セント安の157.96セント、NYヒーティングオイル期近2月限は同2.90セント安の180.02セント。
国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は、2020年前半、少なくとも世界の石油市場は日量100万バレルの供給過剰になるとの見通しを指摘。OPECを中心とした産油国の追加減産やリビアの供給不安も、結果的には米国やカナダなどの産油国の増産によって解消される状況を示唆しており、全面安のキッカケとなった。さらに、ゴールドマンサックスは、新型肺炎のコロナウイルスによって世界の石油需要に与える懸念を指摘したことも売り材料になっていた。目先は米APIの在庫統計が注目されるが、石油製品在庫の大幅増加が想定されており、特に在庫が急増するとみられるガソリンの下げが目立っていた。NYガソリンはNYヒーティングオイルとのスプレッドの影響で、下げ渋りをみせていたが、その一方で、ガソリン在庫は急増を続けており、ファンダメンタルズは悪化している。WTI期近3月限は100日、200日移動平均線を割り込む場面をみせるなど、ストップロスの売りがヒットしているが、まずは在庫統計が注目されている。

(CBOT大豆)
22日のCBOT大豆は、高値からの値崩れを強いられ、続落。期近3月限は前日比2.00セント安の914.00セント、期近5月限は同2.00セント安の927.75セント。
アジア取引時間帯にはポジション調整かたがた上伸したが、その後、次第に売り直され、米国取引時間帯に入ってマイナス圏に沈んだ。シカゴ小麦の値崩れに加えて、中国での新型コロナウイルスの拡大が懸念材料に。中国による米国大豆の購入に対する不透明さが台頭していた。南米の豊作懸念もあり、時期的要因も加えて、期近3月限の9.00ドルを試す動きも警戒されるという。

(CBOTコーン)
22日のCBOTコーンは、マチマチ。期近3月限は前日比1.50セント高の389.00セント、期近5月限は同0.75セント高の394.25セント。
シカゴ小麦の続騰を好感して、期近3月限は3.91ドルに上伸する場面もみせたが、その後の小麦相場の値崩れを嫌気してコーンもジリ貧となり、結果的には売り買いを交錯していた。新型コロナウイルスの拡大が懸念されているが、中国による米国コーンの購入がほとんどないこともあり、コーン市場の弱材料になり切れず。ただ、米国コーンの低調な輸出は圧迫要因に。小麦急落を受けて、小麦買い・コーン売りのスプレッドの解消からコーンは下げ渋っていたようだ。

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