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海外石油市場とシカゴ穀物が急伸

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外石油市場とシカゴ穀物が急伸

  • 2020/09/17
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
16日のNY金は、清算値ベースでは上昇しているが、米FOMC声明後のドル高・ユーロ安を嫌気して、マイナス圏まで売られるなど、波乱の展開をみせている。NY金期近12月限は前日比4.3ドル高の1970.5ドル、NY白金期近10月限は同8.7ドル安の973.5ドル、NY銀期近12月限は同1.2セント高の2747.6セント。
米FOMC声明後にNY金期近12月限は1978.0ドルまで急伸する動きをみせたが、ドル高を嫌気して、大きく売り直され、1962.9ドルまで下落。ただ、早々に1970ドル台を回復する不安定な動きをみせた。1970ドル台を回復すると、再び買いが先行。パウエル米FRB議長の記者会を受け、10ドル以上の上昇をみせ、米FOMC声明後の高値である1978.0ドルを越える場面も。ただし、その後、また1970ドル割れをみせるなど、1980ドルに対する抵抗はかなり大きいともみられる。米FOMC声明では2023年までゼロ金利政策を維持する方針となり、NYダウが300ドル以上も買い進まれる場面もみられ、金市場では株式市場への資金シフトが懸念されていた。白金は反落しているが、株高に追随ぜず。白金の弱気なファンダメンタルズから売り直されていた。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、大幅続伸し、取引中心限月である期近11月限は40ドル台半ばまで水準を切り上げた。WTI原油期近10月限は前日比1.86ドル高の40.41ドル、北海ブレント期近11月限は同1.69ドル高の42.22ドル。RBOBガソリン10月限は同5.08セント高の118.89セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同1.70セント高の111.63セント。
前日同様、NYガソリンの急伸がけん引役となり、原油相場を大きく押し上げていた。ハリケーン「サリー」は16日、ミシシッピ州とフロリダ州に大雨をもたらしているが、米ガルフで、石油関連施設が集まっているルイジアナ州やテキサス州から遠ざかっている。このため、前回のハリケーン「ローラ」のように、知ったらしまいからの値崩れも警戒されたが、NYガソリンが続騰したことで、結果的に原油も急伸することに。今年、メキシコ湾でのハリケーンが発生する可能性が極めて高いと予想されており、今後とも石油の供給不安につながるとみられている。また、ハリケーンリスクを警戒して、例年以上にメンテナンスを実施する製油所も多い予定で、ガソリンの供給不安がガソリンの急騰につながっているとみられている。ガソリンは清算値決定後も買い進まれ、高値更新をみせている。

(CBOT大豆)
16日のCBOT大豆は、急反発し、ここ最近の高値を更新している。期近11月限は前日比20.00セント高の1011.50セント、期近1月限は同19.75セント高の1015.50セント。
前日の安値更新もあったが、米国大豆の需要増加観測からファンドの積極買いが再燃し、新穀11月限は9.98ドルを上抜くと、ストップロスの買いがヒットして、一気に10.10ドル台に買い進まれた。さすがに高値警戒もみられたが、米国取引時間帯では10ドル台での下値固めの様相もみせていた。米国大豆の作柄に対する警戒もあり、買いに弾みが付いたという。米農務省は中国向け32.7万トンの成約があったことを明らかにしている。この急伸で、チャート上での高値警戒も解消され、改めて上値を試す準備に入ったとの見方も多い。

(CBOTコーン)
16日のCBOTコーンは、反発し、再び新穀12月限が3.70ドル台を回復する動きをみせた。期近12月限は前日比5.75セント高の371.75セント、期近3月限は同5.00セント高の380.75セント。
シカゴ大豆市場でストップロスの買いがヒットすると、コーン市場でも買いが拡大し、3.65ドルから一気に3.69ドルを試す動きをみせた。その後も大豆の強調地合いが支援材料となり、ようやく3.70ドル台回復もみせた。ただ、大豆のように一気に高値更新を演じることはなく、3.71ドルの高値更新には抵抗もみられた。米国コーンの生産高予想は150憶ブッシェルを下回っているものの、過去2番目に多い豊作水準であり、生産者の売り圧力が懸念されているためで、3.70ドル台になると、ハーベストプレッシャーが警戒されているフシも。結局、3.71ドルには抵抗をみせていたが、清算値決定にかけて上げ幅を拡大し、3.71ドルの高値更新を演じた。NYダウの急伸もあり、マインドの好転がファンドの買いを拡大したとみられる。上抜いたことで、テクニカルな買いによる一段高の公算も高まったといえる。コーン市場でも中国のさらなる米国コーンの買い付けも期待されており、それが結果的にハーベストプレッシャーを越えたようだ。

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