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海外石油市場が急騰

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

海外石油市場が急騰

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/17
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
16日のNY金は、急伸している。NY金期近12月限は前週末比12.0ドル高(2日分合計で4.1ドル高)の1511.5ドル、NY白金期近10月限は同13.0ドル安(同13.4ドル安)の939.2ドル、NYパラジウム期近9月限は同8.7ドル安(同12.6ドル安)の1592.2ドル。
サウジの石油施設に対する攻撃によって、サウジの原油の供給が大幅に低下し、週明けの海外石油市場が大幅急伸する一方、株式市場が急落し、米長期金利が急低下するなど、金に対する安全資産としての買いが回帰する状況となった。早々に1519.7ドルまで急伸したが、意外に株価の下げが限定的だったこと、白金やパラジウムの値崩れを嫌気した利食い売りに、米国取引時間帯序盤に1503.4ドルまで急落した。その後、1514ドル台まで戻したものの、結果的に1510ドルを挟む水準でのもみ合いが続くことに。白金やパラジウムは原油急騰による世界経済への悪影響と、中国の弱気な8月の鉱工業生産を嫌気して急落したとみられる。特に白金は金に追随して960ドル台まで一時急伸していたが、高値から30ドル以上もその後下落するなど、期近10月限の整理商いが下げ要因に。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
16日のWTI原油は、急騰を演じた。WTI原油期近11月限は前週末比7.87ドル高(2日分合計で7.62ドル高)のドル、北海ブレント期近11月限は同8.80ドル高(同8.64ドル高)の69.02ドル。RBOBガソリン10月限は同19.93セント高(同19.94セント高)の175.24セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同20.60セント高(同19.87セント高)の208.38セント。
サウジの石油施設へのドローンによる攻撃で、サウジの主要な石油施設2箇所が攻撃を受けた。鎮火は早かったものの、この攻撃の影響で、サウジからの原油輸出で日量570万バレルがストップしているとみられ、週明けの海外石油市場の大幅高につながったといえる。WTI期近11月限は早々に63.89ドルの高値示現後、サウジが備蓄在庫を利用して輸出を継続すること、米国も戦略備蓄在庫の放出をトランプ米大統領が認めたこともあり、供給不安がやや後退し、一時58ドル台まで下落した。しかし、NY石油製品がけん引する格好で、大きく買い進まれたこともあり、WTI期近11月限は62ドル台回復へ。石油製品の価格上昇を警戒した駆け込み需要が予想されたことが挙げられる。ところで、サウジの石油施設の復旧には数週間かかるとの情報もあり、供給不安の長期化が今後のポイントとなる。

(CBOT大豆)
16日のCBOT大豆は、その他穀物の上伸に追随して小幅高。期近11月限は前週末比0.50セント高(2日分合計で4.50セント高)の899.25セント、期近1月限は同0.75セント(同4.75セント高)の913.00セント。
序盤は原油急騰に対する連想で買い進まれたが、期近11月限の9ドルに対する高値警戒もあり、上げ一服し、マイナス圏での取引が目立っていた。その後、コーンや小麦の急伸もあり、何とか買い直されたが、上値の重い展開に変わりなし。大豆の作柄後退がみられるか、目先のポイントに。

(CBOTコーン)
16日のCBOTコーンは、3営業日連続で続伸し、高値引けとなった。期近12月限は前週末比6.00セント高(2日分合計で7.25セント高)の374.75セント、期近3月限は同5.25セント高(同6.75セント高)の386.75セント。
大豆の軟化によって下落する場面もみられたが、NYガソリンの一段の急伸によって、エタノール需要の拡大も連想され、シカゴコーンは出直りをみせた。エタノールの需要拡大をトランプ米大統領も催促している。戻り局面ではコーンの作柄のさらなる後退観測もあり、上げに弾みが付き、結果的に高値引けとなった。前週の作柄状況で大幅に悪化したイリノイの動向が注目される。3営業日連続で上昇しており、すでに底入れからの上昇トレンド形成をみせているとの強気の見方も広がっている。

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