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海外原油は期近限月中心に急落

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
多くのファンに支持されております。

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海外原油は期近限月中心に急落

  • 2020/04/15
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
14日のNY金は、続伸しているが、高値から30ドル以上も一時売られるなど、上げは一服。NY金期近6月限は前日比7.5ドル高の1768.9ドル、NY白金期近7月限は同69.9ドル高の819.7ドル、NYパラジウム期近6月限は同14.7ドル高の2185.4ドル。
金の上昇の勢いは止まらず、アジア取引時間帯に期近6月限は1788.8ドルの高値を示現した。一気に1800ドルを試す期待も膨らんだが、急ピッチの上昇に対する警戒と、株高に対して利益確定売りもみられ、その後、何度も1750ドル台まで下落し、マイナス圏に沈む場面もみせた。調整安との見方が根強い。インフレヘッジとして買われ始めたばかりで、1800ドルは通過点とみる向きは多い。白金が急騰を演じたが、物色買いの影響で急伸していた。その他貴金属と比較して、出遅れ感もあっただけに、物色された急伸とみられている。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
14日のWTI原油は、期近限月中心に売られ、これまで続伸していた期近限月以降も反落している。清算値決定にかけてWTI期近5月限は20ドル割れをみせた。WTI原油期近5月限は前日比2.30ドル安の20.11ドル、北海ブレント期近6月限は同2.14ドル安の29.60ドル。RBOBガソリン5月限は同1.67セント高の72.00セント、NYヒーティングオイル期近5月限は同5.04セント安の94.42セント。
OPECプラスによる減産では、現在の世界の石油需要悪化をカバーするには不十分とされ、売りを浴びてしまった。OPECプラスでは5月からの減産のため、産油国の間では、4月中の増産を実施するところもあり、目先の需給バランスはさらに悪化するとの見方もある。また、世界的に外出禁止や自粛が長期化の様相をみせており、石油需要の悪化も一層深刻な状況にある。目先は、米国の石油在庫統計で、3週連続での原油在庫の1000万バレル以上の急増が想定されており、これも足かせになっていた。期央以降の限月もWTI・ブレントともに反落しているが、期近限月との下げに至っていない。将来的な需給バランスの改善が期待されているためで、期央以降の限月によっては、調整安の意味合いが強いようだ。ひとまず、米APIの在庫統計に注目。

(CBOT大豆)
14日のCBOT大豆は、大幅続落を演じ、期近5月限として3月20日以来の安値水準まで下落している。期近5月限は前日比7.75セント安の846.50セント、期近7月限は同7.00セント安の855.25セント。
新型コロナウイルスの拡大によって米国での食肉加工工場の閉鎖が相次いでおり、それによる大豆の需要悪化が懸念されている。大豆が大きく買い直されていた分、値崩れも早い。また、通貨安による南米からの輸出攻勢も米国大豆の輸出悪化につながるだけに、圧迫要因になっていた。期近5月限で3月の安値である8.20ドルを視野に入れた一段安を警戒する向きも多い。

(CBOTコーン)
14日のCBOTコーンは、期近中心に下落し、下げ幅を大きくしている。期近5月限は前日比5.75セント安の325.75セント、期近7月限は同3.75セント安の332.50セント。
エタノール需要の悪化に加えて、飼料用需要の後退も懸念され始めており、米国コーンの需給バランスが急速に一段の供給過剰が懸念される状況と化している。目先は在庫統計が注目され、エタノール生産や在庫に加え、ガソリン需要も大きなポイントに。期近5月限はなお、6日の安値に抵抗をみせているが、新穀12月限は安値更新を連休明けにみせるなど、底割れの商状でもある。実勢悪から期近5月限の3.20ドル割れも警戒されているが。引けにかけて下げ幅を大きくし、ほぼ安値引けとなっている。

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