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海外原油は急反落、サウジの急ピッチの生産回復の動きを嫌気して

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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商品市場情報

海外原油は急反落、サウジの急ピッチの生産回復の動きを嫌気して

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/18
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
17日のNY金は、小幅高。NY金期近12月限は前日比1.9ドル高の1513.4ドル、NY白金期近10月限は同5.0ドル高の944.2ドル、NYパラジウム期近9月限は同5.5ドル高の1597.7ドル。
米長期金利が1.80%を下回るほどの急低下をみせたこと、原油相場が急反落したことで、需要に与える懸念が後退したその他貴金属の出直りもあり、金の戻りにつながっていた。ただし、清算値決定後に金がマイナス圏に値を消すなど、引き続き、上値の重い展開をみせていた。米FOMCを前にして仕掛けが慎重になっていることもあるが、原油相場の急伸によって、インフレリスクが高まる中、年内の米利下げの回数が後退するとの見方も出ている。今回の米FOMCでの米利下げは避けられないとみられるものの、以降の米利下げは不透明さを増している。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
17日のWTI原油は、急反落。WTI原油期近11月限は前日比3.57ドル安の59.10ドル、北海ブレント期近11月限は同4.47ドル安の64.55ドル。RBOBガソリン10月限は同7.73セント安の167.51セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同9.42セント安の198.96セント。
サウジアラムコは攻撃を受けた石油施設の回復を急ピッチに進めており、原油生産が停止しているとされる日量570万バレルの70%近くの回復が迫っているとロイター通信が伝えた。また、サウジの正常な水準に戻るのは2、3週間かかるものの、当初予想されたよりもかなり早い完全復旧の見込みで、同国の原油備蓄によって、十分カバーできるとしている。トランプ米大統領も米国の戦略備蓄在庫の放出を承認しており、供給不安の解消が台頭し、軒並み大幅安となった。WTI取引中心限月である期近11月限は58.28ドルまで一時急落し、前日の安値を更新する場面もみせた。その後は59ドル台回復をみせるなど、リスク警戒の動きをみせたが、市場では60ドルが大きな上値抵抗線になったとの声も挙がっている。

(CBOT大豆)
17日のCBOT大豆は、反落し、一時10セント以上も値を崩した。期近11月限は前日比5.25セント安の894.75セント、期近1月限は同5.50セント安の908.25セント。
新穀12月限は9ドルを壁にした動きをみせており、テクニカルな売りを誘うことに。米コーンベルトでは気温上昇も予想される中、9月下旬の降霜リスクも後退していた。さらに中国による米国大豆の輸入関税が撤廃されたものの、米国大豆の輸入拡大につながるかどうかも不透明で、売りが売りを誘って8.90ドル割れをみせた。引けにかけては買い戻しに下げ幅を縮小したが、8.90ドル台が居心地の良い水準とみられる。

(CBOTコーン)
17日のCBOTコーンは、急反落。期近12月限は前日比5.50セント安の368.50セント、期近3月限は同5.75セント安の380.25セント。
米コーンベルトの生育に理想的な天候が続いており、降霜の可能性が大きく後退していること、原油急落によって期待されたエタノール需要の拡大観測も後退し、テクニカルな売りを誘っての急落だったとみられている。一時、20日移動平均線を試す水準まで値を消したが、ひとまず20日移動平均線は維持している。ただし、強気のファンダメンタルズ面での買い材料が乏しく、20日移動平均線割れも警戒されている。イリノイの作柄改善も確認されており、イールド後退もたたトーンダウンしている。

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