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海外原油は急伸、OPECプラスの協調減産維持を好感して

アナリスト プロフィール

齋藤和彦(Kazuhiko Saito)

株式会社フジトミ 情報サービス室
チーフアナリスト

独自の情報収集に基づく市場分析は業界屈指の実力。
日本大学大学院国際関係研究科を卒業後、商品先物取引業界に身を投じ、その才能を開花。
国内投資顧問会社にてシステムトレーダーとして実際にトレードに参加。現在は株式会社フジトミにて情報サービス室長「マーケット情報」の執筆を担当。日経CNBCをはじめ多数のメディアへ出演するなど幅広い方面で活躍中。
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海外原油は急伸、OPECプラスの協調減産維持を好感して

商品先物 有料マーケット情報
  • 2019/09/10
  • 齋藤
  • 海外マーケット

(NY貴金属)
9日のNY金は、米長期金利のさらなる上昇を嫌気して続落している。NY金期近12月限は前週末比4.4ドル安の1511.1ドル、NY白金期近10月限は同5.8ドル安の952.7ドル、NYパラジウム期近9月限は同7.9ドル安の1536.8ドル。
銀やパラジウムの出直りを好感して金も買い進まれ、欧州時間帯にNY金期近12月限は1523.8ドルの高値を付けた。しかし、米長期金利が1.61%台まで一段と水準を切り上げると、金はその後、一方的な下げに転じ、高値示現からちょうど2時間後の日本時間深夜零時に1505.5ドルの安値を付けた。アジア時間帯では1510ドル台を維持し、その後の出直りをもたらしていたが、その安値を下回り、前週末の安値を更新している。何とか1500ドル台を維持し、1510ドル台を回復するものの、取引水準を切り下げており、チャートはさらに悪化している。白金は金よりも早い時間帯で高値示現後、金の安値示現からかなり遅れて安値である945.3ドルを付けた。その後、950ドル台回復しているが、金とは異なり、安値更新には至らず。まだ、期近10月限の整理商いは先送りされている模様。前週末の講演で、パウエル米FRB議長は9月の米利下げの可能性を言及したものの、米長期金利のさらなる上昇を踏まえると、すでに米追加利下げは織り込み済で、金の支援材料になり切れないことも暗示している可能性も。

(WTI原油・NY石油製品・北海ブレント)
9日のWTI原油は、急伸している。WTI原油期近10月限は前週末比1.33ドル高の57.85ドル、北海ブレント期近11月限は同1.05ドル高の62.59ドル。RBOBガソリン10月限は同1.04セント高の158.46セント、NYヒーティングオイル期近10月限は同2.74セント高の192.77セント。
新しいサウジのエネルギー相となるサルマン王子が、OPECプラスの協調減産を維持することに言及しており、OPECととロシアの8月の原油増産が9月には解消されるとの観測が流れていた。また、8月の中国の原油輸入が増加したことも、上昇に弾みを付けた。WTI期近10月限は200日移動平均線を上抜いたこともあり、テクニカルな買いに弾みがついたという。一方で、世界的な原油の需要鈍化懸念もあるだけに、強引な戻りに対する警戒も挙がっていた。

(CBOT大豆)
9日のCBOT大豆は、引けにかけて水準を切り下げ、変わらずから小幅安。期近11月限は前週末と同じ857.75セント、期近1月限は同0.25セント安の871.75セント。
前週末にかけて大きく売られたシカゴ大豆だったが、期近11月限がひとまず8.50ドルを維持したこともあり、ポジション調整の買い戻しにつながったとみられる。12日の生産高予想を前にして、ポジション調整の動きになり易かったともいえる。ただし、新規の買い材料は見当たらず、戻りも限定的。12日の生産高予想次第で、新穀11月限は8.50ドルを大きく割り込み可能性も警戒されていた。

(CBOTコーン)
9日のCBOTコーンは、小幅続落も、新穀11月限はさらに一代の安値更新をみせるなど、取引水準を切り下げていた。期近12月限は前週末比2.00セント安の353.50セント、期近3月限は同2.00セント安の366.75セント。
米コーンベルトの生育に理想的な天候が続いており、8月下旬に警戒された降霜リスクは解消へ。このため、ファンドの整理売りが継続し、安値更新となった。小麦は急伸したものの、コーンは追随して戻り切れず。それだけコーンの取り巻く環境が悪いということを示していた。新穀12月限はひとまず3.50ドルを維持しているが、12日の米農務省の生産高予想次第で、3.50ドルを大きく割り込むことも警戒されていた。引けにかけて売り直され、引け味は良いない。

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